桜花賞 予想

先週の大阪杯はラッキーライラックが優勝。

予想時点から「インで折り合いがつけば勝ち負け」という見方をしていましたが、ラッキーライラックデムーロ騎手は、スタートを決めると内のワグネリアンを牽制しつつ内ラチ沿い2列目の位置を確保。理想的なポジション取りに加え、スタートが良すぎてハナに立ってしまったダノンキングリーをマークできる理想的な展開に。1コーナーに入る時には「これは勝てるかも」と思いながら観ていました。

ダノンキングリーとしては外からおっつけてきたジナンボーをいったん前において、後半ロングスパートで消耗戦を制する形がとれれば、といった思惑もあったでしょうが、ジナンボーはダノンキングリーの外にピッタリくっつくポジションで併走。ダノンキングリーとしては非常にやりづらいレースになったと思います。

1000m通過は60秒4の緩い流れ。3コーナーからペースが上がり、ダノンキングリー・ジナンボーが並んだまま直線へ。

内ラチ沿いでダノンキングリーがようやくジナンボーを振り切って単騎先頭に立ちますが、すぐに2列目外からクロノジェネシスが進出。次いで間を割ってラッキーライラックが力強く抜け出し、残り100mあたりで先頭に。そのまま押し切ってゴールへ。勝ち時計1分58秒4は、前半スローだったことを考えるとまずまず優秀では。

タイム差なし2着が道中ラッキーライラックの外にいたクロノジェネシス。0秒1差3着がダノンキングリー。コーナーを曲がりつつ上がり4ハロンの勝負になったため、道中後方の馬では馬券圏内まで届きませんでしたね。

昨秋からのラッキーライラックの成長ぶりは目を見張るものがあります。これでG1は3勝目ですが、今回は初めて牡馬混合戦でのG1勝利。このまま順調に現役を続けられれば、引退したリスグラシューのような活躍もできるかもしれません。できればどこかで同期のアーモンドアイに勝ってほしい。

本命ラッキーライラックでしたが馬券はハズレ。良馬場だと巡航速度に欠けるかなと軽視していたクロノジェネシスに、前々から良い競馬をされてしまいました。

 

さて今週は桜花賞

新型コロナウイルスの流行は先週より酷くなっていて、JRAの関係者にも感染者が出てしまいましたが、なんとか今週も開催の運びとなりました。せっかくの春のクラシック、無観客でもなんでも無事に開催を続けてほしいところですね。

 

阪神の芝は連続開催の影響もあってところどころ傷みも出てきているようですが、土曜日は良馬場で先週並みの時計が出ていました。ただ日曜日は雨予報。どこまで馬場が悪化するかはわかりませんが、レコード決着だった阪神ジュベナイルフィリーズとは別物のレースになる可能性が高いでしょう。

人気は割れ加減。レシステンシアが抜けた1番人気になると思っていましたが、エルフィンステークスを後方一気で圧勝したデアリングタクトとほぼ並んで単勝4倍前後で1・2番人気を分け合うような格好に。最終的に単勝一桁台に5~6頭が揃うようなオッズになりそうです。

 

注目はマルターズディオサ。

阪神ジュベナイルフィリーズでも狙っていましたが、課題のスタートを決めて好位から良く粘っての2着。この時0秒8差つけられたレシステンシアを相手に、3歳初戦のチューリップ賞では0秒2差逆転しての優勝。これでもあまり人気になっていないのは有難い。

良い脚を長く使えるのが長所で、チューリップ賞でも逃げるレシステンシアがスローに落としたと見るや、中団からマクリ気味に早め進出し、前をゆくレシステンシアを競り落としての勝利。体のわりに大きなフットワークが特長で、阪神外回りも合っているでしょう。

チューリップ賞の後も美浦に帰らず、そのまま栗東滞在で調整。稽古も良く動けています。もう少し体重が増えていれば尚のこと良かったのですが、430キロ台後半ならなんとか。

今回は、レシステンシアとスマイルカナが速いラップでレースを引っ張ることが予想され、雨で上がりの時計がかかるようならこの馬の持久力がさらに活きるはず。

心配なのは馬場悪化が極端に進んだ場合と、出遅れ。重・不良馬場の方は、トビの大きい馬ながら重心の低さでカバーできれば対応できそうな気もしますが、ここ2戦失敗していないスタートの方はまだ不安。今回は縦長の隊列になりそうな感じもしますが、あまり後ろからの競馬になるのは好ましくないでしょう。

なんとかゲートを決めてくれれば。

 

相手筆頭にはチューリップ賞でハナ差2着のクラヴァシュドールを考えていたのですが、挫石のアクシデントで直前追い切りが木曜単走馬ナリの内容に。ちょっと物足りない内容に見えたので狙いは下げ気味で。

 

デアリングタクトは、おそらく馬込みを割るような競馬は苦手で後方から大外一気のようなレースになると思いますが、道中リラックスして走れれば末脚の持続力はありそうなタイプ。圧勝も惨敗もありそうで、買い目に抑えておきたいのですが、前走の派手な勝ち方で馬券妙味がないのが困ったところです。

 

◎ マルターズディオサ

○ デアリングタクト

▲ ミヤマザクラ

△ ヤマカツマーメイド (前傾ラップだったフィリーズレビュー組、重馬場も合いそう)

△ エーポス (同じくフィリーズレビュー組、前走は後方からだったが前付けでもいけるはず)

 

クイーンカップから直行のミヤマザクラは、まだ成長途上ではありますがオークスで狙いたい1頭。今回も買い目に入れますが、もし馬券圏外でもオークスに繋がるような走りが見られると嬉しいですね。

馬券はマルターズディオサからワイド流しを本線に、単勝と三連複流しを考えています。もしレシステンシア・クラヴァシュドールあたりが巻き返してもワイドで当たりを拾いたい。

さてどうなりますか。