秋華賞 予想

先々週のスプリンターズステークスはグランアレグリアが優勝。

ビアンフェがゲート入りを嫌がって発走が5分以上が遅れるというアクシデントがあってからのレース。

予想通り内からモズスーパーフレアがハナを主張し、首尾よくペースを握れたか、、、と見えたところに外から絡んできたのがビアンフェ。昂ぶったビアンフェを騎手が抑えきれず暴走状態になり、この2頭の前半600m通過は32秒8。モズスーパーフレアは昨年のこのレースも前半32秒8で入って2着に残りましたが、今年は昨年とはコース状態が異なり、かなり時計のかかる馬場。同じ32秒8でも今年はかなりのハイペースになってしまいました。

前の2頭から離れた2列目にダノンスマッシュやミスターメロディらが並び、3コーナーから、ダノンスマッシュは外へ、ミスターメロディは内へ進路を取って直線へ。

ミスターメロディが逃げ馬をかわして先頭に立ちますが、インコースは走りづらいのか突き抜けきれない。距離ロスがあった分後ろになったダノンスマッシュが前を窺いますが、さらに外から別次元の脚で突っ込んできたのがグランアレグリア

1頭だけ違う脚色で残り50mあたりで一気に先頭に立つとそのまま先頭ゴール。

グランアレグリアは道中後方待機からの直線一気。ハイペースで前の馬がやりあったのはこの馬に向いた展開になりましたが、それにしても強烈な決め手を見せてくれました。

レースの上がり3ハロンが35秒5かかったのに対し、グランアレグリア自身の上がりは推定33秒6。序盤に流れに乗れずにいたにせよ、この『1秒9差』を繰り出して鮮やかに勝ち切ったのは素晴らしかった。前走比プラス12キロ、昨年末の阪神カップからの通算では30キロ増えた馬体は重め残りに見えましたが、これはこちらの見方を変えなければなりませんね。

0秒3差2着のダノンスマッシュは外を通った川田騎手の判断も良く、ゴール前までしっかり伸びていて好レースではありました。今回は相手が悪かった感じ。

狙っていたダイアトニックは1秒4差13着。序盤から意外なほど位置が獲れず、見るべきところのないレースに終わってしまいましたが、その後骨折が発覚。長期の休養が必要とのことで残念なことになってしまいました。

馬券はハズレ。

 

さて今週は秋華賞

来週の菊花賞と併せて、牡馬・牝馬同年に無敗の三冠達成なるか、この秋のG1戦線の最大の見どころでしょう。先週から競馬場に限定的ながら観客入場も可能になり、偉業達成となればその場にファンも立ち会えることに。少しずつですがかつての競馬場に戻りつつありますね。

春2冠馬デアリングタクトはステップレースを使わず鉄砲使いの本番直行。本命不在の東西のステップレースを制したのは阪神ジュベナイルフィリーズ1番人気だったリアアメリアと、同じ阪神ジュベナイルフィリーズで2着だったマルターズディオサ。新顔が台頭したというよりは、3歳春が不本意な結果に終わった実績馬が立て直してきたといった印象で、デアリングタクトが万全の状態で出走できるならば、番付序列は2番手以降の入れ替えに終始してしまうかな、、、といった感想。

 

ただし、波乱の要素が全くないわけでもなく、ひとつはコース状態。土曜日はかなり雨が降って午後は重馬場での競馬。かなり時計がかかっていました。日曜日は晴れて馬場状態は回復してゆきそうですが、同じように土曜日に雨が降り、日曜日は止んだ先週、稍重発表の日曜後半のレースでも時計はかかり気味でした。芝の傷みが残っていそうで、晴れても走りづらい馬場状態になるのでは。

もうひとつは京都の内回り2000mという舞台設定。オークスにせよ、ステップレースのローズステークス紫苑ステークスにせよ、上位人気馬の直近のレースは揃って道中スローペース。序盤から激しいポジション争いでペースが上がることの多い淀の内回り2000mでは、前走の着順はアテにならないでしょう。

 

と、荒れる可能性も考えては見ましたが、やはりまず注目しているのはデアリングタクト。

この3歳世代のレースで、時計のかかる馬場で消耗戦だったものと言えば、まず挙げられるのは桜花賞。雨で力の要る重馬場になり、ペースも上がってのバテ合い・凌ぎ合い。そこでも決め手を発揮して差し切った馬ですから、今回の条件でも評価を下げる訳にはいかないでしょう。スローペースのオークスにしても道中は中団後方で包まれ、その不利を跳ね返しての完勝ですから、ペースが流れて隊列が縦長になればよほど競馬はしやすいはず。

7枠13番という枠順はあまり良くはないですし、流れひとつで先行馬同士の決着になる乗り難しいコース条件、休み明けぶっつけ本番と不安要素もなくはないですが、このメンバー相手なら。

 

人気を被ったデアリングタクトから馬券を買うなら相手は絞らないといけません。

力の要る馬場向きで内枠を引いたミヤマザクラは、こちらもぶっつけ本番のローテーションながら稽古も動いており注目。

紫苑ステークス勝ち馬のマルターズディオサは、春より立ち回りが上手になってきたように見えて、内回りコースでも対応してきそう。好枠を活かしてなだれ込みに期待。ただし水気がまだ残るような馬場状態は向かなさそうなので、時計のかかり具合は別にして良馬場発表ぐらいまで乾いてほしいところ。

 

◎ デアリングタクト

○ ミヤマザクラ

▲ マルターズディオサ

 

オークスで狙った(馬券は外れた)3頭を再度狙ってみます。馬券は3頭の馬連・ワイドのボックスと三連複を考えています。

さてどうなりますか。