エリザベス女王杯 予想

先々週の天皇賞はアーモンドアイが優勝。

ゲートが開いてすぐに、4番のダノンキングリーと5番のウインブライトが接触。弾かれたウインブライトが外に流れ、同時に8番のキセキが先行しようと内へ切り込んできたため、間の6・7番のフィエールマンとクロノジェネシスが挟まれて後方に押しやられる不利がありました。

ダノンプレミアムの逃げは前半1000m60秒5。コースコンディションとメンバーレヴェルを考えるとかなり遅い部類で、予想通りというか、予想以上のスローペースに。

やや離れてダイワキャグニー、1列後ろにキセキ、この半馬身差外にアーモンドアイという先団。序盤不利があったフィエールマンとクロノジェネシスはアーモンドアイより2列後ろの位置取り。

3コーナー、外枠が響いて序盤位置が獲れなかったジナンボーが大外を上がってゆきますが、それ以外はほとんど位置関係が変わらず直線へ。

内ラチ沿いでダノンプレミアムが粘りますが、残り150mほどでアーモンドアイが楽な手応えでこれをかわして先頭に。外目をクロノジェネシスが、さらに外からフィエールマンが猛烈な脚で追いこんできますが、アーモンドアイは半馬身のリードを保って先頭ゴール。8つ目のG1タイトル獲得となりました。

道中ペースが緩んで得意の上がり勝負、12頭立てでゴチャつく場面に巻き込まれず、先団の外目をキープして不利なくコースを回ってくる、、、アーモンドアイには理想的なレース運びとなりました。予想時点では重め残りを疑っていましたが、パドックではそういったところは見受けられず、数字も過去最高体重とはいえ前走比プラス2キロにとどまっていました。今回は態勢整った中できっちりと勝ち切った、横綱相撲の一戦。

一方で0秒1差2着のフィエールマンにとっては悔しい敗戦。前半はソロソロっと中団からついて行くのがこの馬の競馬でしょうが、序盤の不利がなければ道中はもう1列前、アーモンドアイをマークする位置につけられていました。頭数的にもレースラップにしても無理なく追走できていたはずで、着順は入れ替わっていておかしくない。。。とはいえ、上がり3ハロン32秒7の脚は見応え充分で、流石はG1・3勝馬の力量を見せてくれました。

2着とタイム差なしの3着・クロノジェネシスも序盤の不利に泣いたクチ。勝ち時計が1分57秒8と、少しかかった点が向いたのもありますが、大回りの府中コースで位置取りを悪くしての追い込みでここまで差を詰めてくるとは、予想外の好走でした。大阪杯宝塚記念、そして今回とどんどん強くなっている印象があります。

馬券は馬連とワイドが的中しました。

 

さて今週はエリザベス女王杯

京都競馬場の改修で、今年は阪神内回りの2200mという条件での一戦。

阪神の芝コースはかなりの時計の出る馬場になっていて、土曜日は高速決着の連続に。基本的に逃げ先行有利、ゴール前の急坂で止まる逃げ馬がいても好位からの差しで決まっており、道中前目の位置を獲れないとかなり厳しい、といった印象です。

 

連覇を狙うラッキーライラックは大外枠を引いてしまいました。道中は前に壁を作って折り合いたいこの馬には嫌な枠順で、どうにかして序盤に内の前目に潜り込めるかが勘所になりそうです。阪神の2200mコースは下りの長い直線から始まり、各馬並走する中を内に寄せるのはなかなか難しそうです。今回初コンビを組むルメール騎手は折り合いをつけながら前の位置を獲るのは巧いので、彼の技術に期待したいところですが。。。

その点をクリアできればやはり有力な1頭。同じコースの宝塚記念では2秒5差6着と敗れましたが、序盤の位置取りはまずまず巧くいったものの、力の要る馬場と淀みないペースに消耗しての敗戦。今回は良馬場でレースができそうですし、好位からのチョイ差しは人馬共に得意とするところ。大型馬で阪神の急坂にもめげないのは実績でも示しています。

稽古もよく動けていると思います。

 

昨年の3着馬ラヴズオンリーユーもここでは実績上位。好位差しの戦術も嵌まりそうで有力な1頭。

ただし、淀の外回り2200m戦の方がこの馬向きではあったように思います。阪神でも2戦2連対の戦績がありますが、内回りよりは外回り向きでは。

 

他で注目はロサグラウカ。

前走・前々走と道中控えて大敗していますが、今回はブリンカー装着でテンから出して行きそうです。最高速度では他馬に劣るかもしれませんが、トップスピードを長く維持することに関してはこのメンバーでも上位と見ています。

人気はまったくありませんが、前が止まらない馬場なら面白い1頭。

 

◎ ラッキーライラック

○ ロサグラウカ

▲ ラヴズオンリーユー

△ ウラヌスチャーム

 

馬券はラッキーライラック単勝馬連と三連複のボックスに、ロサグラウカの単複とワイド流しを考えています。

さてどうなりますか。