ホープフルステークス 予想

先週の有馬記念リスグラシューが優勝。

アエロリットが外枠からでもハナを主張していったのは予想通りではありましたが、1100m通過が64秒5、先団の馬には非常に苦しいハイペースとなりました。

4コーナーから直線入り口にかけて、先団のスティッフェリオやアルアインが進出してきますが、これらの馬の見せ場はここまで。中団から後ろにいた馬達と前後が完全に入れ替わる形になり、上がりのかかる差し決着のレースになりました。

3コーナーで外目からロングスパートを仕掛けたアーモンドアイとフィエールマンがまず先頭を窺いますが、ワンテンポ遅らせた仕掛けで更に外を通ってきたサートゥルナーリアがこれらを交わして先頭へ。そしてその更に外を1頭次元の違う脚で強襲してきたのがリスグラシューでした。

リスグラシューがサートゥルナーリアの外に並びかけた残り200m地点で、もう勝利は動かないだろうという脚色の差があり、あとは突き放す一方。終わってみれば2着サートゥルナーリアとは0秒8差の圧勝でした。

リスグラシューは道中後方から6番手ぐらいの内で淡々と折り合い、3コーナーでアーモンドアイらが外を回ってゆくのに対して内目を馬なりでポジションを上げていました。4コーナーを内でまわると直線入り口ではそのままの勢いでコースを横切って一気に大外へ持ち出し、スパート。この進路取り、乱れない足取り、ノーステッキで加速してゆくスピード感、非常に素晴らしく観ていて痺れました。

阪神内回り(宝塚記念)でもムーニーバレー(コックスプレート)でも決め手を発揮して完勝してきた馬ですから、初の中山でも問題なくこなせるだろうと見込んでいましたが、見込み通りにしても素晴らしい末脚でした。

これで引退してしまうのは勿体ない気もしますが、オーナーサイドの決断ですからそこは仕方ない。繁殖に上がっての活躍を楽しみにしています。

0秒8差2着がサートゥルナーリアで、勝ち馬には離されましたが力のあるところは見れたと思います。道中力みながら走って6着に敗れた天皇賞とは違い、道中落ち着いて進めていましたし、稽古の出来の良さが発揮できたと思います。もしかしたら中山のようにコーナーが多いコースの方が、レースに集中できるのかもしれません。

フィエールマンは勝ち馬から1秒1差4着。中団から後方にいた馬の中では早目にスパートをかけた分、終いが少々苦しくなったかなという印象。最後方から『着を拾いに行った』ような3着ワールドプレミアよりは好内容だったと思います。そのワールドプレミアにしても体がしっかりしてきてトップスピードを長く維持できるようになってきているので、このままいけば来年はもっと強くなりそうに見えました。

馬券はリスグラシュー単勝と三連複が的中。なかなかの好配当でした。

 

さて今週はJRA今年最後のG1、ホープフルステークス

今週は土曜日だけの開催なので、先週との比較が難しいのですが、中山の同じ芝Aコース使用なので先週よりは時計がかかるのではと予想しています。メンバー構成から考えて中盤までスローペースで流れると思いますが、仮に早目のペースで流れたとしても勝ち時計は2分を切らないのでは。

 

高速馬場だったとはいえ東スポ杯を1分44秒5の驚異的なレコードで勝ったコントレイルが、抜けた1番人気になりそうです。

後肢の回転がとても速いピッチ走法が特徴的で、ピッチ走法自体は中山に向いています。ただ、体が成長途上だからか、前肢の伸びやかさと後肢の回転力のバランスがなんとなく気持ち悪い走りをしていて、戦績は文句なしなのですが、素直に本命視できない。。。長めの距離よりは前走(1800m)より短めの方が良いように見えます。

 

ヴェルトライゼンデはワールドプレミアの半弟で、父方のノーザンテーストら、母方の Be My Guest に Mariapolis らを併せて Hyperion 血脈をこれでもかと強調したような配合が印象的な血統馬。成長がゆっくりめになっても不思議ないような感じですが、ここまで2戦2勝。2戦はともに時計のかかる馬場状態で、上がり3F最速を計時。この時点で既に、力の要る馬場でスピード発揮できているのは好印象です。

稽古は軽めになりましたが素軽い走りはできており、調子自体は良さそう。長距離輸送をこなして落ち着いてレースを迎えられれば面白い存在。

 

◎ ヴェルトライゼンデ

○ コントレイル

 

今回は人気薄でピンとくる馬がいなかったので、不安はあるのですが人気サイドから。

馬券はヴェルトライゼンデの単勝と、コントレイルとの馬連。あまり額は張り込まないつもりです。

さてどうなりますか。