天皇賞・春 予想

先々週の皐月賞はコントレイルが優勝。

雨は上がりましたが、予想よりも馬場の回復は遅めで、やや時計のかかる馬場でのレースとなりました。直線も内ラチ沿いは走りづらそうで、外を通った馬が伸びる傾向に。

スタートから押していったキメラヴェリテが単騎逃げの形になり、縦長の隊列で道中は進みました。1000m通過59秒8は馬場を考えるとやや速いかなといった印象ですが、2番手以降は離れていましたから番手集団の後ろ目につけていたサリオスあたりは実質ややスローな流れだったと思います。

3コーナー手前でグッとペースが落ちて馬群がひとかたまりになり、上がり3ハロンのヨーイドンの競馬に。このペースが落ちたところで後方から外をマクって行ったのがコントレイルで、直線入り口ではもう先頭を捕まえる勢いに。

残り200mあたりで、先行勢で外へ持ち出したサリオスとコントレイルが抜け出して併せ馬の形になり、このまま競り合いながら後続を突き放す格好に。最後はコントレイルが半馬身サリオスを振り切っての先着ゴールとなりました。

内ラチ沿いはかなり荒れていたため、最内枠発走のコントレイルはスタートダッシュが効かず後方に下げる展開になりました。これは鞍上の福永騎手にとっては想定外のことだったようですが、キメラヴェリテ(実質ノースヒルズの僚馬)が作った縦長の隊列を巧く活かして馬場の良いところを上がって行けました。流れにのって綺麗にマクりが決まったなという印象が強いですね。

サリオスは前半からポジションを獲りに行って、折り合って流れに乗り、直線は巧く外へ持ち出すという理想的なレースをしてみせたのですが、コントレイルの勢いの前にリードを奪うことはできませんでした。レーン騎手としてはゴール前ではもう少し外目の馬場の良いコースに出したかったようでしたが、そこにコントレイルが納まってしまったのが半馬身の差(時計は0秒1差)につながったように思います。

勝ち時計の2分0秒7は馬場を考えるとまずまず好タイムで、ダービーもこの1、2着馬を中心に展開することになりそうです。

注目していたサトノフラッグは1秒1差5着。4コーナーではコントレイルと一緒に上がって行きましたが直線では伸びませんでした。この馬にとって分の悪い馬場状態ではなかったように思うので、不可解かつちょっと残念な結果に。

馬券はハズレ。

 

さて今週は春の天皇賞

日曜日の京都は雨予報も出ているのですが、予報通りなら日中は天気が持ちそうで、芝コースは速い時計が出る状態のままレースを迎えそうです。

日経賞阪神大賞典ダイヤモンドステークスとステップレース勝ち馬が顔を揃えていますが、今のところ人気なのは去年の勝ち馬フィエールマン。

 

注目はそのフィエールマン。

昨年秋の目標としていた凱旋門賞では、渋った馬場に泣いて大敗しましたが、帰国初戦の有馬記念は4着ながら悪くない内容だったと思います。

今回は4ヶ月ぶりのレースになるのが気になるところですが、稽古では良く動けていますし鉄砲使いにも良績のある馬。

淀の長距離戦は、スローの上がり勝負だった菊花賞とロングスパートでの消耗戦だった昨春の天皇賞を制しており、柔軟なペース対応力と反応・決め手の良さを存分に活かせる舞台。苦にする馬も多い淀の下り坂も、この馬にとっては他馬との差をつける理想のカタパルトになっています。

天気が持って良馬場でレースが迎えられるのならば、連覇の可能性は高いと見ました。

 

ここ3戦、3000m超の重賞で掲示板に載り続けているメイショウテンゲンは、雨が降ったら怖い1頭。

母のメイショウベルーガも道悪が上手でしたが、この馬も道悪だと粘りが増します。出遅れ癖があり序盤に位置を獲れない不安はありますが、雨の降り出しが早ければ狙ってみたい。

 

◎ フィエールマン

△ トーセンカンビーナ

△ モズベッロ

注 メイショウテンゲン

 

良馬場でレースが迎えられるようなら、馬券はフィエールマンの単勝を本線に考えています。雨で渋ったらメイショウテンゲンの単複とワイド流しなどを。

さてどうなりますか。