ホープフルステークス 雑感

ホープフルステークスはコントレイルが優勝。

テンからハナを主張したパンサラッサが先手を奪いますが、ペースはなかなか上がらず、スローペースに。この日は同距離の新馬戦が超スローペース、3歳上1勝クラスがヤングジョッキーズシリーズで鞍上同士牽制しあっての超々スローペースだったので比較が難しいのですが、前半1000m60秒9は緩いペースだったと思います。

コントレイルは先頭から5馬身差ほど離れた4番手単走、全く楽な手応えでの追走になっていました。これの真後ろにピッタリマークしていたのがヴェルトライゼンデで、こちらも無理のない走り。

3コーナーから馬なりにコントレイルがポジションを押し上げると、ヴェルトライゼンデもこれに合わせてペースアップ、2頭の前後の隊列を維持したまま直線へ。

強い向かい風の中、残り250m程でコントレイルが先頭に立つと、ヴェルトライゼンデが続いて2番手へ。ヴェルトライゼンデが必死に前を追いますが、先頭のコントレイルは余裕のある走りでリードを守り切り先頭ゴール。

コントレイルは現時点での巡航速度が他とかなり差がありましたね。今回は福永騎手がスタートをきちんと決めて無理なく好位を獲った時点で勝ちが決まった感じでした。ヴェルトライゼンデのマーフィー騎手はおそらくプラン通りにコントレイルをマークする位置につけていましたが、追っても追っても前との差は縮まらず。1着と2着は0秒2差でしたが、タイム差以上の完成度の差を感じました。

向かい風の影響もあって上がりタイムも全体時計も平凡なものでしたが、勝ち馬は余裕のある勝ち方でしたから文句のないところ。1年後にコントレイルが世代トップに立っているかは少々疑問ですが、来春のクラシックの有力候補にはなっていそうです。

負けた中ではやはりヴェルトライゼンデが良さそう。思った以上に折り合いもつくし小脚も利くので、父と同様に中山コースは合っていそうです。ただし、力がついてくるのは古馬になってからかも。

馬券は馬連が的中。