エリザベス女王杯 予想

先々週の秋の天皇賞はエフフォーリアが優勝。

昼過ぎから雨が降り出して馬場悪化が心配だったのですが、レース前には止んで良馬場。まあまあ速い時計も出るコンディションでのレースとなりました。

ゲートが開いて各馬牽制、何も行かないなら・・・という感じでカイザーミノルが1コーナー途中でハナに立つと、道中はゆったりとしたペースに。1000m通過は60秒5。このメンバー、この馬場ならかなりスローペースの部類だったでしょう。

前の方に固まった馬群で、2列目外にグランアレグリア、前から6馬身差ぐらいの4列目にエフフォーリア、エフフォーリアの後ろぴったりマークしていたのがコントレイル。

3コーナーに入ってもカイザーミノルの逃げはまったくペースが上がらず、グランアレグリアが残り800mあたりで馬ナリのまま先頭に並びかけ、各馬やや外目に持ち出しながら直線へ。

持ったままの状態でグランアレグリアが先頭に立ち、内の先行馬が失速したのとあいまって抜け出しかかりますが、外からエフフォーリア、さらに大外コントレイルが追いすがり、3頭の追い比べに。

残り200mでグランアレグリアの脚色がやや鈍り始めると、エフフォーリアが一気に1馬身抜け出し、そのまま先頭ゴール。グランアレグリアは最後コントレイルにも僅かに交わされ3着まで。

エフフォーリアは3歳秋を迎えて身が入ってきたという点がまず良かったのでしょうが、今回は横山武史騎手の騎乗も光りましたね。前方の馬群が固まった展開で、内ラチ沿いから徐々に徐々に外目に持ち出して行って、直線入り口では前が開けた状態で早々に進路を確保。上がり勝負で愛馬に決め手を充分発揮させることができました。綺麗なトビ・大きなストライドの終いの走りがとても印象的でした。

0秒1差2着のコントレイルは道中エフフォーリアをマークし、直線もすぐ外に並びかけるような進路を取りましたが、結局は捕えきれず。上がり3ハロン推定はメンバー最速でしたが、ゴール前の脚色は勝ち馬の方が明らかに優勢で、この展開でもトップスピードが維持できない弱点が見えましたね。

0秒2差3着のグランアレグリアは、スローペースで苦労しました。巡航速度が違い過ぎて流れに乗り切れず、先頭に立つのも早かった。あの形で目標にされてしまうと苦しかった。もっと道中ペースが上がっていれば、あるいはもう少し各馬が早目にスパートを仕掛けていれば結果は違ったはず。

ワールドプレミアは1秒2差11着。スタートでやや不利があり道中後方に下がりすぎてしまって、期待したスピードは発揮できませんでした。また休み明けで完調にはまだひと息だったでしょうか。

馬券はハズレ。

 

 

さて今週はエリザベス女王杯

去年に続いて今年も阪神の内回り2200mでの施行となりますが、今年は連続開催6週目で去年よりは時計がかかりそうな馬場コンディション。直線内ラチ沿いは荒れているように見え、土曜日は外からの差しも決まっていました。晴天でレースは良馬場で行われるでしょうが、力の要りそうな馬場です。去年より1秒以上勝ち時計が遅くなると予想。

数年続けて好走する馬が多いのがこのレースの傾向ですが、今年は去年の上位入線馬が不在。去年の4着馬で前走オールカマーにて牡馬に勝ってきたウインマリリン、大阪杯勝ち馬レイパパレ、秋華賞から中3週で参戦のアカイトリノムスメが上位人気。

ロザムールが逃げ宣言を出していますが、最内枠を引いたレイパパレが素直に譲るのかどうなのか。ロザムールやシャムロックヒルの逃げはスローペースに落としてのタメ逃げと予想されるので、後続に脚を使わせて消耗戦に持ち込みたいレイパパレには都合が悪いもの。川田騎手が海外遠征からの隔離期間中で今回はルメール騎手に乗り替わっていますが、レイパパレの得意の形に持ち込むなら、注文をつけてでもテンからハナを奪いにゆくのでは。

 

注目はそのレイパパレ。

前々走宝塚記念、前走オールカマーと今回と同じ2200m戦で連敗していますが、いずれもスローペースを番手に控えて終いの詰めが甘くなったもの。ハナでも番手でも折り合えるのですから、持ち味の持久力を発揮するには自らペースを作るべきで、それには今回の最内枠は絶好の条件でしょう。

力の要る馬場も全く問題ないでしょうし、阪神内回りのコーナリングもお手の物。条件は揃っていると感じます。

時計がかかり気味だった栗東坂路でまずまず好時計を出せていますし、稽古も順調と見えました。

 

◎ レイパパレ

○ ランブリングアレー

アカイイト

△ コトブキティティス

注 アカイトリノムスメ

 

馬券はレイパパレの単勝馬連流しが本線。三連複と、人気薄アカイイト・コトブキティティスとのワイドも考えています。

さてどうなりますか。