チャンピオンズカップ 予想

先週のジャパンカップはアーモンドアイが優勝。

残り150m程で前を捕まえ、なんとか寄り切ってG1タイトル9勝目。引退レースを飾りました。

レースはキセキの大逃げで予想外の展開になりました。おそらくキセキの浜中騎手はアーモンドアイより前のポジションをと考えていたのでしょうが、内のアーモンドアイが好発を決め、対抗するようにキセキを出して行ったところ、馬がかかって暴走気味の逃げになってしまいました。

2番手以降を大きく離した逃げは1000m57秒9、1200m1分9秒4の通過タイム。直線芝が荒れていなければもう少し踏ん張れたようなラップに収まっていましたが、流石に今回の馬場では終い失速してしまいました。それでも残り150mぐらいまでは先頭を走っていましたし、1秒1差8着でとどまったのは力が衰えていない証しでしょう。

道中離れた2番手はヨシオとトーラスジェミニで、1000m通過が1分ちょうどぐらい。この直後にグローリーヴェイズ、さらに1列後ろがアーモンドアイで、これらの出走馬レヴェルを考えると、2番手以降は実質スローペースの流れだったと思います。デアリングタクトは中団、アーモンドアイを1列後ろでマーク。コントレイルはさらに後ろからで、脚を溜めてどこまで斬れるか賭けにでた格好。

1000mすぎでヨシオが失速、3コーナー過ぎでトーラスジェミニも一杯になり、4コーナーではキセキの20馬身後方でグローリーヴェイズ・アーモンドアイという隊列に。

ここでアーモンドアイは躊躇なくロングスプリントを開始し、キセキに鈴を付けにゆきました。ルメール騎手は仕掛けを待って後方の3歳勢との決め手比べに備えるという選択をしなかった。引退レースで9つ目のG1タイトルを獲るために、自力で先頭を奪いにいった。このレースではラスト100mぐらいの地点から徐々にスピードが落ちていったように見え、いつもの末脚と比べるといささか不格好なレースのように思えましたが、同時にチャンピオンの矜持が感じられました。

勝ち時計2分23秒0。

中団後ろから外を回して直線勝負に賭けたコントレイルは0秒2差2着。ただ、アーモンドアイとは着差以上に力量差があったように思います。

接戦の3着争いを制したのがデアリングタクトで、この馬も勝ち馬とは0秒2差。道中はアーモンドアイをマークしながら巧く流れに乗れていたし、終いも走りやすいコースを選んでよく伸びて来ましたが、4コーナーで外を回して距離ロスがあったのがもったいなかったですね。あのタイミングでアーモンドアイがスパートをかけており、それを追いかけて消耗してしまった分、終いが厳しくなったと思います。

5歳の女王と3歳の牡牝三冠馬の対決は、その3頭のワンツースリーという決着になりました。コントレイルもデアリングタクトも、同世代では抜けた力量を見せてきましたが、古馬相手だとそこまでではないな、という感想(今回は斤量差もありましたしね)。3歳世代のレヴェルは低いんじゃないかという疑念はまだ残っています(牝馬にはレイパパレという新星がいますが)。。。

馬券はハズレ。

 

さて今週はチャンピオンズカップ

中京のダートコースは、晴天が続いて乾いて力の要る馬場に。徹底先行何が何でもハナへというタイプは見当たりませんが、先行勢が揃ったメンバー構成で消耗戦になりそうです。

 

昨年のこのレースでは3番枠を引いてインの2列目の絶好位で走れそうということでチュウワウィザードを狙ったのですが、スタート直後そのポジションに横からスッと割り込んだクリソベリルに最高の立ち回りを見せられて完敗。馬券もハズレでした。

それから1年。クリソベリルはサウジアラビア遠征こそ失敗に終わりましたが、国内では帝王賞JBCクラシックと圧勝続き。ダートでは敵なしの状態にあります。当時接戦の2着3着だったゴールドドリームとインティは、それぞれ7歳・6歳となって昨年の勢いはなくなっており、ここはクリソベリルのひとり舞台になるかどうか。

稽古はビシビシ追われたわけではありませんが、脚捌きは良く態勢は整ったと見ています。

あとは外枠なのがどうか。テンにスピードに乗るまでが早くなっているのでそう心配はしていませんが、コーナーを4つ回るコースでずっと外を走るのは避けたい。普通にゲートを出られれば充分好位に取り付けると思いますが。。。そこをクリアすれば締まったペースの消耗戦・地力勝負は願うところ。

 

相手はチュウワウィザード。昨年はやりたかったレースをクリソベリルにやられ、自身は直線壁になって満足に追えず4着まで。川崎記念を勝つなど今年の勢いではメンバー上位ではありますが、かなり巧く立ち回れた前走JBCクラシックでクリソベリルに完敗しており、印は2番手まで。

 

あとはここに来て出遅れ癖が出なくなったサンライズノヴァの末脚に警戒。ダート未勝利ですがコーナー4つの立ち回りで急浮上の目がある7歳馬エアスピネルにも注目。

 

◎ クリソベリル

○ チュウワウィザード

サンライズノヴァ

エアスピネル

 

馬券はクリソベリルからの馬連流しと、クリソベリル=エアスピネルのワイド、それにエアスピネル複勝を考えています。

さてどうなりますか。