阪神ジュベナイルフィリーズ 予想

先週のチャンピオンズカップはチュウワウィザードが優勝。

内からエアアルマス、外からインティがテンから出していって2頭で引っ張る展開。

2列目の内にアナザートゥルースがつけ、その外へクリソベリル。クリソベリルは外枠を引きましたが、序盤からおっつけながら前へ取り付き、2コーナーでインティの後ろに収まりました。

この2列目にメイショウワザシ、ヨシオ、アルクトスなどが絡んで、前へ前へと固まるような馬群。この1列後ろにチュウワウィザードがいて、更に1列後ろからゴールドドリームが進んでいました。インティ→クリソベリル→チュウワウィザード→ゴールドドリームと縦一列に並び、昨年の1~4着馬が互いに互いをマークするような展開に。

800m通過48秒5、1000m通過60秒3は、乾いた馬場状態を考えると結構速いペースなのですが、隊列はあまりバラけず前12頭ぐらいが固まって4コーナーへ。

ハイペースについてゆけなくなった数頭が脱落し、直線入り口でインティがスパート。最後の急坂もこなして逃げ込みを図りますが、外からチュウワウィザード、さらにその後ろからゴールドドリームが伸びてきて、3頭の争いに。消耗戦の終盤でも最も脚色が衰えなかったチュウワウィザードが差し切って先着ゴールとなりました。

ライブ中継の時、チュウワウィザードは先団のゴチャゴチャ固まった集団の後ろのポジションで後々詰まったりしたら嫌だなと思いながら観ていたのですが、改めてパトロールビデオを観たらクリソベリルを綺麗にマークする好ポジションでした。戸崎騎手は馬の状態によっぽど自信があったのでしょう、4コーナーではクリソベリルより先に仕掛けて行きましたし、実際登坂の勢いも抜群でゴール前でもまだ余裕のありそうな脚色でした。

昨年は直線で前が壁になったりして脚を余したような悔しい4着でしたが、今年は力を存分に見せての快勝。勝ち時計の1分49秒3も優秀。

昨年の2着馬ゴールドドリームと3着馬インティがそのまま今年も2着と3着。ゴールドドリームは先にスパートしたチュウワウィザードの後ろをついて良く脚を伸ばしましたが、併せ馬の形までは持ち込めず。番手先行したインティは直線坂上まで狙った通りのレース展開に持ち込みましたが、消耗戦での決め手比べで勝ち馬を上回れず。両馬とも勝ち馬から0秒4差で、チュウワウィザードには完敗の形に。

注目していたクリソベリルは0秒6差4着。最後の上り坂で勢いがつかず、坂上からまた脚を使いましたが勝ち負けには全く加われませんでしたね。前半やや強引に前のポジションを獲りにいったにせよ、案外な負けっぷりでした。陣営は体調が整わなかったことを敗因に挙げているようですが、そこまで悪い稽古には見えなかったのですがね。。。こちらの見立てが甘かったか。

昨年の1~4着馬が順番を入れ替えて1~4着を占める結果になる一方、3歳ダート馬の大将格カフェファラオは0秒9差6着まで。今年の3歳世代はやっぱり今一つ振るわないですね。

馬券はハズレ。

 

 

さて今週は阪神ジュベナイルフィリーズ

阪神の芝コースは今週からBコース。好天が続いて良馬場でのレースになりそうですが、今年は淀の改修の影響で変則的なスケジュール。連続開催の6週目となり、ラチの位置が変わったばかりでも、直線インコースはかなり荒れているように見え、実際土曜日の競馬でも内を空けての追い比べとなっていました。

エイシンヒテン・ポールネイロンと逃げて連勝中の馬が出てきていますが、昨年のレシステンシアほど巡航速度に優れているタイプは見当たらず。芝が荒れ気味なこともあって道中ペースは緩んで各馬とも息が入る展開になるのでは。

 

注目はサトノレイナス

6月の新馬戦開幕週にデビュー勝ちして、間を開けて10月の2戦目も快勝。2戦2勝はともにマイル戦ですが、血統的にはもっと長い方が向いていそうな馬(全兄にサトノフラッグ)。

ここまで2戦、テンの入りが悪いので序盤は中団か後方から。ペースが緩んだところで前との差を詰め、長く良い脚を使って差し切りという勝ちパターン。巡航速度に優れた先行馬に前半から速いラップを刻まれると苦しそうですが、今回はそこまで軽快な先行馬は見当たらず、馬場コンディションもこの馬にプラスに働きそう。

前走のサフラン賞が圧巻で、後方から他馬と全く違う脚色の決め手を発揮しての差し切り。勝ち時計自体はそれほど高く評価できるものではありませんでしたが、レース上がりを1秒上回る末脚を楽々と繰り出しての快勝。父ディープインパクトのような素晴らしいトップスピードの持ち主で、素質は世代最上位。

初の長距離輸送など課題は残っていますし、兄の成長曲線を考えると良くなるのはもっと先になるかもしれませんが、2歳女王の看板を背負って来春のクラシックの主役になってほしい1頭。

 

相手は3戦3勝メイケイエール。

大外枠を引いたのはマイナス材料ですが、こちらも良いスピードの持ち主。ここまで折り合いに苦労しているようですが、血統面からはマイル戦への距離延長も対応可能と見ています。

1400m戦を逃げて連勝しているポールネイロンは、血統面からは距離延びてこその馬なように思います。気性面の問題があるのか、ここまで2戦、緩急をつけずにゴリゴリ先行させていますが、番手で折り合うような競馬ができればマイルでも怖い。

 

◎ サトノレイナス

○ メイケイエール

▲ ポールネイロン

 

馬券はサトノレイナス単勝が本線。他にサトノレイナスからのワイド流しを考えています。

さてどうなりますか。