有馬記念 予想

土曜日のホープフルステークスはダノンザキッドが優勝。

発馬の際にヨーホーレイクとランドオブリバティがぶつかり、ランドオブリバティがハミを噛んで前へ行く気になってしまいました。三浦騎手は抑えにかかりますが、他にハナを主張する馬がおらず、押し出されるように先頭へ。その後もバニシングポイントに突っつかれる格好でかなり苦しい逃げに。

手綱を引っ張られている馬がハナということで、前半1000m通過が61秒9のスローペース。3番手グループにオーソクレース、タイトルホルダー、ダノンザキッドと並んでいて、外のダノンザキッドは行きたがるところをなだめられてリズムがやや悪い走り。ややペースを上げながら3コーナーへ。

4コーナーでアクシデント。ランドオブリバティがコーナーを曲がり切れず外へ大きく逸走してしまい競走中止。同時に先頭で並んでいたバニシングポイントも一杯になって下がって行ったため、2列目の各馬はブレーキをかけ退避するはめになり、ゴチャつきながら直線へ。

直線は消耗戦の様相。内で粘り込みを図るオーソクレースと、外から伸びるダノンザキッドの争いに。ゴーサインが出てから走りにぎこちなさがなくなったダノンザキッドは坂を上っても脚色衰えず、オーソクレースを振り切って先頭ゴール。

アクシデントもあってレース自体はそれほどハイレヴェルな一戦ではなかったように思いますが、ダノンザキッドは諸々の課題を克服しつつ(一方で課題を残しつつ)、1番人気に応えて勝ち切って見せました。気性面のあやうさは今回も覗いていましたが、ヤネが抑えればなんとかこらえてくれています。頑健で馬格もあるのが良いところで、G1へ向けてきちんと調整できたことが今回の勝利につながったと思います。

勝ち時計2分2秒8は時計のかかる馬場状態を考えてもそれほど優秀ではなさそうですが、バテない強みは春のクラシックでも活かせる場面が来るはず。皐月賞でも期待。

馬券は単勝が的中。ゴール前粘り切れなかったタイトルホルダーが4着になってしまったのが惜しかったですね。

 

さて明けて日曜日は有馬記念

ジャパンカップの上位3頭の姿はありませんが、16頭、なかなかの好メンバーが集まりました。

土曜日の競馬を見るに、やはり上がりのかかる馬場なので、良馬場でも2分33秒ぐらいの決着になるのでは。

最内枠を引いたバビットと、今回おそらく引退レースになるキセキが逃げ宣言。逃げ馬としては毛色の違う2頭なので、両馬がうまくかみ合ってレースを演出するイメージは浮かばず、離れた3番手に位置する馬が実質のペースメーカーになりそう。オーソリティあたりがこのポジションになりそうで、3番手以降は実質スローペース、折り合いがカギになりそう。

 

注目はフィエールマン。

昨年は4着止まりでしたがなかなかの好内容でした。

凱旋門賞遠征から検疫を経ての調整だった昨年より今年は余裕のあるローテーションで、短期放牧を挟んでの調整も順調そう。熱発明けながら前走の天皇賞を好走した反動を心配していましたが、稽古を見る限りでは問題なさそうです。

右前脚が腫れているという情報も出回っていて、同じ個所の不安で宝塚記念を回避しているように、そこがこの馬の弱点ではあるのでしょう。ただ、これまでもフィエールマン陣営は慎重に慎重を重ねて馬の体調に沿ったレース選択をしてきており、走りに不安があるような症状ならば、グランプリだろうとなんだろうと出走を自重するだろうなとは思います。

レース展開に関わらず折り合えて、終いしっかり脚を使える長所はコーナー6回の中山2500mコース向き。

ルメール騎手にヤネが戻って4つめのG1タイトルに期待。

 

◎ フィエールマン

○ ワールドプレミア

▲ ラッキーライラック

△ ブラストワンピース

△ クロノジェネシス

 

馬券はフィエールマンの単勝と、フィエールマンからの三連単・三連複流しを考えています。

さてどうなりますか。