宝塚記念 予想

まずは3週間前になりますが、安田記念の感想から。

土曜日の夕方から降った雨は日曜の日中にはすっかり止んでいましたが、馬場は乾ききらずに稍重馬場でのレースとなりました。

出走馬たちも消耗を強いられているような走りっぷりだったのですが、終わってみれば勝ち時計1分31秒6と、かなり速い走破タイム。乾いていれば1分31秒を切るような予想を立てていたのでそれと比べれば1秒ほど時計がかかっているわけですが、ちょっと渋ってもマイルで31秒台というのは凄い馬場ですね。

前半800m通過が45秒7、スプリンターのダノンスマッシュの逃げにスプリンターのミスターメロディが突っつく流れで、馬場を考えるとかなりペースが速そうに見えました。

スタートで少し後手を踏んだアーモンドアイは中団の後ろで、前にインディチャンプを見る形。ノームコアは更にその後ろからの競馬。

4コーナーから直線へ向いて、馬群は横に広がっての追い比べになりましたが、内の先行馬達が徐々に後退してゆく中、外から一気の脚で抜け出したのがグランアレグリア。道中は中団、ミスターメロディの前を単走で折り合い、4コーナーから前に徐々に押し出してからの猛烈な加速でした。

グランアレグリアの後ろのスペースに飛び込んだインディチャンプと、外目から加速してきたアーモンドアイが追いかけますが、脚色はグランアレグリアの方が上。そのまま2馬身半突き放すと、グランアレグリアが先頭でゴールインとなりました。

グランアレグリアは勝つ時はいつも目の覚めるような末脚を披露するのですが、今回も直線入り口の混戦状態から素晴らしい加速を見せて、あっという間に独走状態を作ってみせました。先行馬がペースを上げてくれたので流れが向いたこともありますが、直線で前が塞がれないように4コーナーで巧く外目へ誘導した池添騎手の好騎乗もありました。

勝ち馬から0秒4差2着がアーモンドアイ。スタートでやや立ち遅れたのはすぐに挽回できたように見えていたのですが、終わってみれば勝ち馬の方がスムーズな競馬ができていて、結果的にはその差が痛かったかなという印象。スプリンター勢の先行力に翻弄されたようで、中距離戦での圧倒的な決め手は発揮できませんでしたね。

狙っていたノームコアは0秒5差4着。後方からよく追い込んできて、ゴール前での脚色は一番。3着のインディチャンプを交わせそうでギリギリ交わせずの4着でした。あともう少しだけ時計のかかる馬場ならば、、、という印象。

馬券は惜しくもハズレ。

 

さて今週は上半期のグランプリ、宝塚記念

期待していたラッキーライラックとアーモンドアイの再戦は叶いませんでしたが、G1馬8頭を含むフルゲート18頭出走と、なかなか華やかなメンバー構成となりました。

ステップレースの金鯱賞を快勝した皐月賞馬サートゥルナーリアが1番人気で、大阪杯でワンツー決着となった牝馬2騎・ラッキーライラックとクロノジェネシスがそれに続く人気で売れています。

仁川の芝コースは梅雨時かつ開催最終週ということもあって少々時計がかかるようになってきていますが、それでも速い時計の出せるコンディション。ただし、土曜の開催後に雨が降ってきていて、日曜朝まで残るような予報がでているので、多少なりとも土曜日よりも時計のかかる馬場状態と考えた方が良さそう。

 

注目はトーセンカンビーナ。

いまだ重賞未勝利、前走の天皇賞では掲示板には載りましたが、勝ち馬から0秒7離された5着。実績面では他の出走メンバーより見劣りするような経歴ではあります。

巡航速度にやや難があり道中はなかなか前目につけられないのですが、加速がついてからの末脚はトップスピードが長く続くという長所があります。馬場が少々渋っても大丈夫。

スタートしてすぐに下り坂が入る阪神芝2200mコースは前半ペースが上がりがちですから、おそらくトーセンカンビーナは後方からの競馬になるでしょう。内回りコースを見越して終いの仕掛けも各馬早くなり、道悪も加味してゴール前はバタバタに。そこへ、道中内ラチ沿い後方でじっとしていたこの馬が差し込んでくるという算段。

稽古は天皇賞の時よりも良さそうな動きを見せており、最内枠スタートも望むところ。58キロの斤量も前走で経験済みで頼もしい。

横綱相撲というようなレースにはならないと思いますが、一発に期待。

 

好天で、きれいな良馬場でのレースになったら中心視しようと考えていたのがラッキーライラック

昨年秋から本格化の兆しを見せていましたが、大阪杯では牡馬を一蹴してのG1制覇。今回はメンバーのレヴェルはやや上がる程度ですが、課題はフルゲート18頭出走で真ん中より外目の11番枠を引いたことでしょう。ここ最近は、道中前に馬を置いて折り合いをつける形から好結果を出しているので、序盤のポジション獲りはひとつポイントになりそうです。

200mの距離延長はそれほど気にしていないのですが、隊列の外目に置かれる、または内にこだわるあまり位置取りが下がりすぎるようなことがあれば、渋った馬場もあいまって決め手不発の可能性も。

ただ、芝中距離での力量は現役馬トップクラスにあると思っていますし、馬ナリの稽古でも実にパワフルに動けているあたり、現状の充実ぶりもうかがえます。

終わってみれば至極あっさりと快勝といった可能性も充分。

 

◎ トーセンカンビーナ

○ ラッキーライラック

▲ メイショウテンゲン (道悪なら)

 

馬券はラッキーライラック単勝・トーセンカンビーナの複勝と、メイショウテンゲン含めた3頭の馬連・ワイドボックスを考えています。

さてどうなりますか。