大阪杯 予想

先週の高松宮記念はモズスーパーフレアが優勝。

中山では降雪で3レース以降が開催延期になったりしていましたが、中京は雨も上がって晴れ間も見えるようになっていて、馬場発表も不良から1ランク回復して重馬場になっていました。時計がかかる馬場ではありましたが、馬場の外目と最内ラチ沿いはまずまず走りやすそうに見えました。

スタートを決めたモズスーパーフレアが外枠から果敢に先行、2番手セイウンコウセイ以下を4馬身ほど離しての逃げになりました。ただ、前半600m通過は34秒2でこの馬にしては速くないペース。かつてエイシンヒカリが欧州の重い馬場で逃げると(足下に注意していたのか)制御の利いた良いペースの走りができていたのと似た感じで、巧く息が入れられているように見えました。4コーナーも綺麗にラチ沿いをまわっており、後続が外目の進路を狙ったこともあって後ろからの圧力も僅かなもの。

直線を向いて突き放しにかかるモズスーパーフレアに対し、道中3番手から外を通ってきたクリノガウディーが猛追。クリノガウディーの内の空いたスペースにダイアトニックが進出してきますが、内に切れ込んできたクリノガウディーに前を塞がれ突き抜けられず。最後は後方から大外強襲のグランアレグリアが並びかけて4頭が団子状態でゴールへ(4頭とも同タイムの1分8秒7での走破)。

入線順はクリノガウディー、モズスーパーフレア、グランアレグリア、ダイアトニックの順でしたが、クリノガウディーがダイアトニックとモズスーパーフレアの走行を妨害したということで4着降着。繰り上がりでモズスーパーフレアが優勝、松若騎手と共に人馬初G1制覇となりました。

モズスーパーフレアは単騎で逃げをうてたこと、4コーナーで並びかけられなかったこと、重馬場でも最内は徐々に乾いてきていて終いまでスピードが削がれなかったことなどラッキーだった点はありましたが、まずは自分でレースを作って勝ちをもぎ取ったところは賞賛すべきでしょう。直線ではクリノガウディーの斜行で進路を塞がれたダイアトニックとぶつかってしまいましたが、すぐに立て直して走っていました。「繰り上がり優勝」という但し書きがついたG1初勝利になりましたが、立派な走りっぷりだったと思います。

クリノガウディーはスムーズに先行しつつ脚も溜める絶好の立ち回りで道中を進みながら、左回りでモタれる悪癖が出て1着入線4着降着

ダイアトニックは鞍上が直線入り口で外に出したいようなそぶりを見せていましたが、結局は内を進んで良く伸びていました。スプリントG1で先行もできていましたし、直線の脚色を見ると不利を受けなければ突き抜けていたかもしれず、悔しいレースに。

直線飛んできたグランアレグリアは評価の難しい馬。2着という結果はおそらく、休み明け久々のレースが向いたのでしょう。ただし前半はレースの流れに乗れていないように見えました。良いスピードの持ち主であることは確かなのですが、乗り難しいそうな・馬券を狙いづらい馬だなという印象は変わらず。

馬券はハズレ。毎回買っていたモズスーパーフレアを買い目から外したとたん走られてしまい、充分買えた当たり目(ダイアトニックとのワイド37倍)を逃す後悔の残るレースになりました。

 

さて今週は大阪杯

新型コロナウイルスの災厄は先週以上に深刻な状況で、たとえ無観客競馬でも今週も競馬が見られることは幸運なこと。

土曜の阪神の芝コースは上がりの速い決着はそれほど見られませんでしたが、晴れて乾いた良馬場。先週よりはずっと時計が出ています。

 

ドバイ遠征組などが不在、2頭のダービー馬も古馬になってから未勝利で、少々寂しい顔ぶれの出走12頭。人気は割れ気味で、ダノンキングリー、ラッキーライラック、ブラストワンピース、クロノジェネシスあたりがほぼ並んで上位人気に。

阪神の内回り芝2000mは道中の立ち回りが重要で、去年のキセキのようなペースメーカーが不在ならなおのこと。波乱の目も充分ありそうです。

 

凱旋門賞遠征からの復帰初戦を快勝したブラストワンピースは実績最上位の存在ですが、内回りコースでスローペースとなると、器用に流れに乗れるか心配なところ。前哨戦中山記念を快勝したダノンキングリーも、どちらかと言えば大回りのコースで急流激流に強いタイプで軸にはしづらい。ただしこの2頭とも稽古の調子はなかなか良さそうで、『消し』にもしづらいとこらが辛いところ。

 

注目はラッキーライラック

こちらもかかるところがある馬なのですが、騎手がしっかり押さえてインでじっとしていられれば、直線上がり勝負にもロングスパート消耗戦にも対応できるところが長所。以前は上がり勝負に不安がありましたが、昨秋のエリザベス女王杯からは巧く対応できるようになっていて、今なら牡馬相手のG1でもチャンス充分では。

稽古でも見た目以上に時計が出ている感じで、おそらく昨秋から随分と馬体も大きくなっているのでは。

阪神コースは外回りではG1勝ち含め実績がありますが、内回りは初めて。その点は心配ですが、これぐらいの頭数ならばどうにか対応してほしいところ。

 

サトノソルタスは他馬より実績面で見劣りがしますし、阪神コースも未経験なのですが、前走の金鯱賞をはじめ、スローペースでの立ち回りが巧い印象のある馬。巧く流れに乗っての雪崩れ込みで、穴をあけるならこの馬かも。

 

◎ ラッキーライラック

○ ブラストワンピース

▲ ダノンキングリー

マカヒキ

△ サトノソルタス

 

馬券はラッキーライラックからの三連複流しに、馬連流しと、サトノソルタス相手のワイドを少々を考えています。

ではどうなりますか。