天皇賞・春、フェノーメノ遂にG1勝利

フェノーメノが力強く押し切ってGI 初制覇を果たす

http://www.jra.go.jp/datafile/seiseki/g1/haruten/result/haruten2013.html

 

3レースの3歳未勝利芝1600m戦が1分34秒フラットの決着。速い時計の出る馬場だった日曜の淀の芝コース。

上がり3ハロン33秒前後だとレッドカドーは苦しいかもなあと思いつつ、予想に書いたとおり馬券は買っていました。結果は、アレもソレも読み違い、1番人気が沈むのは微妙に当てつつ、馬券はなんだか不思議な的中。

1年に1度ぐらいはこんなこともあります。思えばちょうど1年前の天皇賞も「そこが当たるか」という的中をしてました。

 

サトノシュレンの大逃げは1000m通過59秒4、2000m通過1分59秒7。これはやりすぎの部類。

ただ離れた2番手のトウカイパラダイスのペースは、「後ろに脚を使わせる」作戦ならばアリの、厳しめの平均ラップ。3コーナーあたりまででハロン13秒ラップを1度でも挟んでたら、もうちょっと粘れたかもしれません(結果8着はまずまず)。

で、これについていったのが本命視していたムスカテールだったのですが、この先行策は初めから決めていたんでしょうかねえ?「かかりぎみに上がっていった」と実況にありましたが、それほど騎手が引っ張っている感じもしなかったので、最初から考えていたようにも思えたり。

確かに今までも好位からの競馬をしたことはありましたが、このペースをこの位置で追走していては、末脚は全く輝かず。16着惨敗も仕方がないかなと。

 

ゴールドシップは今回も行き脚が悪く後方から。

3コーナー手前からマクリに出るも、トーセンラー武豊騎手がそれを確認しながら進出して前に出させず・内に入れさせずの位置をとったため、4コーナーではマクリ切れず手応えもあやしくなっていました。

結局はゴール前でアドマイヤラクティにまで差されて5着。

手応えが悪くなるのが早すぎたようにも思いましたが、ここらへんに、淀3200mは淀3000mと別物になるってあたりが出てたように思いました。この舞台とあの脚質ならこういうことも起こりうるでしょう。

 

今回、「上がり3ハロンの末脚比べ」でも「上がり4ハロンの凌ぎあい」でもなく、「16ハロンの消耗戦」な感じのパターンで、それを一番巧く読み切ったのがフェノーメノと蛯名騎手だったような。

 

3コーナーでフェノーメノが3番手に進出したあたり「仕掛けが早いかな」と思って見ていたのですが、手綱を引っ張ったまま進出していたのは調子が良かったとも言えるし、中山巧者のコーナリングの技とも言えるし、とにもかくにもあれで終盤戦の仕切りを自分の側に引き寄せた訳で、あそこが勝因になったのでしょう。

 

淀の最後の平坦な直線を、体力きっちり使って押し切ったのがフェノーメノ

淀の外回りなら多少ムチャしても凡走はしないトーセンラーが鞍上好騎乗もコミで2着。

後方からパワフルに追われて伸びてきたレッドカドーが地力を見せて3着。これはもっと時計のかかる馬場が希望だったでしょう。

ジャガーメイルゴールドシップをマークするも、ゴールドシップよりさらに外を回ることになってゴール前止まり6着。

 

これで宝塚記念フェノーメノゴールドシップオルフェーヴルジェンティルドンナの4強(?)対決になるのかな、もしかして。

 

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