NHKマイルカップ 予想

先週の春の天皇賞はフィエールマンが優勝。

スタートしてから1周目正面スタンド前あたりまではやや速い流れ。フィエールマンは中団後ろ、マークするようにグローリーヴェイズ、更に後ろにユーキャンスマイル、エタリオウは離れた最後方といった隊列になりました。

2週目2コーナーあたりから先行集団がはっきりとペースを落とし、かなりゆったりとした流れに。ここでフィエールマンは無理なく外目を進出、グローリーヴェイズもつかず離れずで前へ。一方ユーキャンスマイルとエタリオウは後方ママで、結果的にはここが勝負の分かれ目に。

3コーナー坂越え、フィエールマンはじわじわと無理なくペースを上げて前を捕えにいく一方、エタリオウは脚を使って外進出。こうなると直線勝負での余力に差が。

直線、フィエールマンを終始マークしていたグローリーヴェイズとの一騎討ちの形を、余裕のある脚色であしらいながら、フィエールマンが先着ゴールイン。中盤ペースが大きく緩んだ分、勝ちタイム3分15秒0はやや平凡で2着との差もありませんでしたが、完勝といった印象。

菊花賞でスローペースからの上がり2ハロン勝負を制したフィエールマンは、今回は坂上からのロングスパート気味の消耗戦を制しました。どちらかというと、春の天皇賞的な菊花賞と、菊花賞的な春の天皇賞、といったイメージでレースのタイプはかなり違うと思うのですが、長距離戦での折り合い面の良さと、反応の良さ・決め手を活かしてG1・2勝目。中距離戦線の大物が皆無のメンバー構成で、レーティングではあまり評価されないでしょうが、かなり強い内容だった思います。しかもまだキャリア6戦。これからまだまだ楽しみな1頭。

勝ち馬からタイム差なしの2着グローリーヴェイズは、作戦が嵌まりかけましたが、最後は地力の差でしょうか。3着パフォ―マプロミスは中団の前目で巧く立ち回ってしぶとく粘り込みました。京都外回りで持ち味が出た一戦。ただ、レース後骨折が判明したのは残念。

馬券は単勝三連単・抑えの三連複と的中。8番人気パフォ―マプロミスが狙い通り絡んで、なかなかの好配当でした。

 

 

さて今週はNHKマイルカップ

土曜日は時計の出る良馬場で開催が進んでいた東京芝コースでしたが、10レースを前に天候が急に悪化。雹が降り注ぎ、プリンシパルステークスなど後半3レースが取り止めになってしまいました。

日曜日は晴れて良馬場に戻るのではと推測していますが、回復具合によっては波乱の目も。

 

人気は桜花賞馬グランアレグリアが抜けた人気。昨年暮れの朝日杯でグランアレグリアを下したアドマイヤマーズと、きさらぎ賞を勝って以来のダノンチェイサーがこれに続く形。

この3頭は前目につけて進みたいクチでしょうが、ハナを主張するのはイベリスでしょうか。逃げの形でないと持ち味が出ないと見ているので、理想はスローの単騎逃げでしょうが、多少テンにおっつけてでもハナにこだわると思います。

上がりの決め手比べにやや不安のあるアドマイヤマーズがグランアレグリアよりも外枠を引いたので、アドマイヤマーズはテンからグランアレグリアを外から塞ぎにいく形をとるのでは。グランアレグリアも早め先頭からの押し切りの形が理想で、2頭の突っつきあいで序盤から先行勢がやりあうかもしれません。府中マイルは中盤緩んで上がり勝負になることが多いですが、今回はもしかすると終盤各馬バテての凌ぎあいの形になるかも。

 

スピード能力の完成度では現時点においてグランアレグリアが抜けていると思いますが、今回は牡馬の速いところが相手。血統的にはそれほど展開の融通が利かないタイプで、その展開も今回は向かないのでは。最有力の1頭だと思いますが単勝1.6倍前後では信用しづらいな、という印象。

 

他馬で注目しているのはカテドラル。

デビュー2連勝を決めたあとスランプに陥っていましたが、間隔をあけて臨んだアーリントンカップでは後方から鋭い追い込みを決めて2着。脚質転換と共に復調を感じさせました。

軽い馬場での決め手も期待できますが、血統的には乱ペースからの渋とい末脚も期待できそうで、一発の魅力は充分。

前走から間隔が詰まっている割に稽古の気配も上々で、テン乗りですが追えるアヴドゥラ騎手とのコンビでの差し脚に期待。

 

◎ カテドラル

○ グランアレグリア

 

今回馬券はカテドラルの単複とグランアレグリアとのワイドを少額買って、見るレースにしておこうかなと思います。

果たしてどうなりますか。