安田記念 予想

先週の日本ダービーはシャフリヤールが優勝。

日曜日の府中は午後2時ごろにザっと雨が来ましたが、馬場が悪化するほどのことにはならず、土曜日に引き続きかなり速い時計が出るコンディションに。

逃げ宣言を出していたバスラットレオンが大外枠から押してハナに立つと、内からエフフォーリア、外からタイトルホルダーが番手に出て、隊列はアッサリ決まる・・・とはなりませんでしたね。バスラットレオンは序盤からグッとペースを落とし、馬群の前進気勢にフタをするような形に。スローペースを見越してヴィクティファルスやグラティアスが2列目に押し上げ、今回はスタートが決まったサトノレイナスが外目3列目、その内にシャフリヤール、鞍上に手綱を抑えられたエフフォーリアはこの内目に下がる形。更に後方からは各馬が前をつっつく勢いで馬群が横に膨らみ加減で向こう正面へ。

1000m通過60秒3、1200m72秒7は馬場を考えるとかなりなスローペース。オークス以上に緩い流れで、前に壁がなかったサトノレイナスが行く気を見せて外目を馬なりにポジションを上げると、ワンダフルタウン・グレートマジシャンあたりも外目を押し上げてゴチャゴチャとした流れに。

4コーナー、残り800mあたりで外から押し出されるように早くもサトノレイナスが先頭に。内外馬群が広がりながら直線へ。

直線馬群からまず抜け出てきたのはエフフォーリア。3~4コーナーでは徐々にポジションを下げながら内々を回っていましたが、直線入り口で馬群が横に広がると、外に進路を変えながら芝の良い馬場の4分どころを鋭進。坂の上りで前を捕まえると残り300mで単騎先頭に。

このままエフフォーリアが突き抜けるかと思われましたが、ただ1頭追いすがってきたのがシャフリヤール。直線入り口では中団外目にいましたが、空いたスペースを縫うように内へ走りながらエフフォーリアのすぐ内へ。ゴール直前で追いつくとまったく並んでゴールイン。写真判定の結果、シャフリヤールが1着となりました。

勝ち時計は2分22秒5。レースラップは前半72秒7、後半69秒8の上がり勝負の競馬で、特に勝ち馬は上がり2ハロンの猛烈な脚で差し切った形。スローペースと見て早目に捲りに出た馬が決め手を欠き、ジッと脚を溜めて直線の”超”のつく加速比べに出た馬のワンツーとなりました。こういうレースはジャパンカップでありそうな展開で、ジェンティルドンナあたりが得意としそうなイメージ。

まだレースレヴェルや勝ち馬の強さを測りかねているのですが、残り300mでエフフォーリアが先頭に立った時点で4馬身ほど後方にいた馬が、決勝線では10cm前に出ていたのですから、シャフリヤールの加速力とトップスピードは賞賛されるべきでしょう。

馬をなだめながら脚を溜め、終いはストライドロスなく進路を選んで追った福永騎手の好騎乗もまた同様に。

天才・福永洋一の息子はダービー3勝の職人/仕事人に。

狙っていたサトノレイナスは5着。これほどまでにスローペースにならなければ、向こう正面で馬が行く気になった時にルメール騎手はきっと手綱を引いてなだめていたと思うのですが、前に出た結果なし崩しに脚を使う展開になり、早目先頭から最後はジリジリとしか伸びずに掲示板確保まで。今回はゲートの出も良く、どうとでも動けるような位置を獲れていただけに勿体ない結果。

馬券はハズレ。

 

 

さて今週は安田記念

府中の芝コースは、金曜日にまとまった雨が降ったものの、土曜日の競馬では時計が出ていました。日曜日は天気予報では傘マークが見えていますが、重・不良までなるような雨にはならないのでは。また、内ラチ沿いの芝の傷みは顕著で、逃げ馬も総じて直線内を空ける状態。

ハナを叩くのはおそらくトーラスジェミニ。これに先行勢がどう対応するかが展開のカギになりそうで、単騎大逃げを許すようなら番手以降はスローな流れ、複数頭でついて行くなら締まった流れに。ここ出走のメンバーなら、ほぼ1分31秒で回ってこれそうな馬場コンディションと見ているので、マイペース楽逃げは許さずに平均ペース以上で流れるという見立てで。

 

G1・6勝目を狙うグランアレグリアにとってみると、締まった流れの方が歓迎材料。終いの強烈な脚も大きな長所ではありますが、同時に豊かな巡航速度の持ち主でもあり、昨秋のマイルチャンピオンシップのように巡航速度を削がれた上で馬群に押し込まれるような緩い流れは、マークされる立場だけに好ましくない。

今回は昨年のこのレース、それに昨秋のマイルチャンピオンシップよりは少し落ちるようなメンバー構成。そこそこペースが速まって、リラックスして流れに乗れれば決め手で他馬に後れをとる可能性は低いでしょう。

間隔を空けた方がよいタイプですが、今回は中2週の春3戦目と間の詰まったローテーション。年齢を重ねて精神面で成長してきたようにも見えますが、同一シーズン3戦は初めてで落ち着き具合が気になるところ。稽古ではリラックスできているようですが、本番でテンションが上がりすぎるようだと自滅の可能性も。

幸い、強い稽古を避けていても体調は順調そうで、動きも軽い。馬体重も前走並みで出走できるのでは。

冷静さを失って折り合いを欠く心配はありますが、その点をクリアできれば今回も勝機。

 

 

◎ グランアレグリア

○ カテドラル

▲ ダノンキングリー

ケイデンスコール、サリオス、インディチャンプ、カデナ

 

馬券は、グランアレグリア1着軸で差し馬を意識した流し馬券を考えています。

さてどうなりますか。