先週のマイルチャンピオンシップはインディチャンプが優勝。
先行馬の薄いメンバーでスローペースは予想していたとおり、マイスタイルの先導は600m35秒3、800m47秒2とかなり遅いペースとなりました。しかも、このペースで隊列が縦長になっており、中団より後ろの馬はほぼ勝負に関係ない一戦になってしまいました。
勝ったインディチャンプは道中4~5番手。3列目で、1番人気ダノンプレミアムを外に見る形で並びレースを進めていました。3~4コーナーでもそれほどペースが上がらなかったので楽に前にとりつくことができ、直線馬群が内外にバラけるとダノンプレミアムの横を一気に加速して先頭に立ち、そのまま楽な手応えでゴール。
この展開では後ろから差されることはあまり考えずに済んだはずですから、池添騎手には楽な競馬だったのではないでしょうか。『乗り難しい』と言われているインディチャンプでしたが、実にスムーズな競馬で見事なテン乗りでのG1勝ちとなりました。
0秒2差2着のダノンプレミアムは『好位置キープからの瞬発力勝負』という狙い通りの展開だったと思いますが、最後はなんとか2着確保といった内容。調子のピークは前走だったのかもしれません。勝ち馬インディチャンプの回転の速いピッチ走法(これはトキオリアリティー譲りですね)と比べると直線の脚はかなり見劣りがしましたし、連を確保したとはいえちょっと案外な結果でした。
期待していたダイアトニックやカテドラルは前半の位置取りが後ろすぎて、勝ち負けに絡めず。
馬券もハズレでした。
さて今週はジャパンカップ。
39回目にして初めて外国馬の参戦なしということになりましたが、まあそういう年もあるだろう、といった感じでその点にはあまり思うところがありません。フランキー・デットーリをはじめ海外の名騎手が集まっているので国際色は感じられますし。一方で、ディアドラ・リスグラシューら海外遠征で結果を出した馬とアーモンドアイとの再対決の場を、国内でセッティングできなかったのは残念ですね(故障がなければメールドグラースも!)。
関東は金曜日からずっと雨で、府中の芝コースも土曜日は終日不良馬場でした。日曜日は雨が上がりそうな予報になっていますが、早く止むにしても雨の影響は残りそうです。馬場の乾きが早くても2分24~25秒ぐらいは時計がかかりそう。
今年G1を勝っている馬がいないということもあって、人気はかなり割れています。5頭出し友道厩舎の内の2頭・ワグネリアンとユーキャンスマイルに、レイデオロ、スワーヴリチャードあたりが人気になっていますが、どれが1番人気になっても単勝4倍以上はつきそうな感じですね。
注目はルックトゥワイス。
春の目黒記念で2500m2分28秒2という驚異的なレコード勝ちを収めた遅咲きの6歳馬です。
G1初挑戦となりますが、左回りの12ハロン前後が得意条件なので、国内ではこのジャパンカップが最も狙いの立ちやすいレースでしょう。
道中後方が定位置で展開に左右されやすいという欠点はありますが、長く末脚を使えて終いまでバテずに走れる強みの持ち主。今回は開催最終週の道悪馬場で、終いは全馬脚が上がってしまうことも予想できるだけに体力自慢なのは期待できる点ですね。
前走アルゼンチン共和国杯は4着に終わりましたが、もともと休み明けはピリッとしない馬が不向きな展開でもしっかり伸びてきたのは悪くないレースぶりでしたし、これを叩いて再度府中の芝出走というのが非常に楽しみなところ。
鞍上はデットーリ騎手に乗り替わり。名手の腕で一発期待。
◎ ルックトゥワイス
○ スワーヴリチャード
▲ シュヴァルグラン
△ レイデオロ
△ ユーキャンスマイル
馬券はルックトゥワイスからのワイド・三連複流しが本線。オッズを見ながら単勝・馬単・三連単を買い足すのも考えています。
さてどうなりますか。