阪神競馬場は心配していた雨も降らず、時計の出る良馬場でのレースに。
プールヴィルがハナを切り、ジュランビルとメイショウケイメイが2列目、その直後にグランアレグリアという序盤の隊列。前半800mは47秒7と遅く、かかり気味の馬も中団に多く見られました。
そこから3~4コーナーにかけてさらに流れが緩みかかるところ、4番手外目にいたグランアレグリアが単騎でペースアップ。内の先行馬をマクって直線入り口では早くも先頭に。コーナーの勢いのまま内ラチへ進路を寄せると、後続に2馬身以上の差をつけて独走態勢。
そのまま危なげなく先頭ゴールインとなりました。
勝ち時計は1分32秒7の桜花賞レコード。時計の出る馬場だったとはいえ、かなりの好時計だと思います。
マイル戦ながら中距離戦のような流れでレースが進む中、自力でマイルの流儀に場を作り変えて押し切ってしまったのですから、今回については完勝ですね。次走はNHKマイルカップとなる模様で、おそらく相当人気になるでしょうが、前半から速い流れになった時に対応できるのかがカギになりそうです。2年前の、ボンセルヴィーソとアエロリットが引っ張った時のようなペースになった場合、果たしてどうなるでしょうか。
勝ち馬に次いで伸びてきたダノンファンタジーを目がけて4~5頭が2着争い。内を巧く突いたシゲルピンクダイヤが0秒4差2着、外に出すのに手間取ったクロノジェネシスが2着と同タイムの3着。
狙っていたエールヴォアはスタートで後肢を滑らせダッシュが効かず、インの後方に押し込まれる悪い展開。直線追い込むも、勝ち馬から0秒8差7着まで。出来は良さそうだっただけに、テンに前につけなかったのが残念でした。やはり距離はもっと長い方が向きそうで、オークスへ直行できそうなら再度期待。
アクアミラビリスは1秒9差13着。心配していた馬体が前走比マイナス10キロと細化し、精神面も落ち着かなかったですね。レース中も折り合いを欠き、残り200mあたりで失速。こちらは心身共に成長を待ってから、秋以降に馬券で狙いたいです。
馬券はハズレ。
さて今週は皐月賞。
中山の芝コースは、連続開催8週目、かつ週中にかなり雨が降ったのですが、かなり時計の出そうなコンディション。土曜日は風が強くて芝の荒れ具合をつかみづらかったのですが、高速馬場になっていると思います。明日も日中はなんとか天気が持ちそうなので、勝ち時計も速くなるのではないでしょうか。
昨年のホープフルステークス以来のレースになる3戦全勝のサートゥルナーリアが抜けた1番人気。続いて同じく3戦全勝で共同通信杯以来のダノンキングリー、共同通信杯でダノンキングリーの2着だった昨年の2歳王者アドマイヤマーズの順。皐月賞トライアル出走馬に人気がありません。
スタートの巧いランスオブプラーナの逃げで、その後ろに人気3頭を含めた数頭が先行集団を作る展開になりそうです。今日のような風向きだと、向こう正面は向かい風でペースを上げづらく、馬群は団子状態で折り合いに苦労する馬が出てくるかも。短い直線での決め手比べが予想され、馬群を割れる瞬発力もモノを言いそうです。
注目はサートゥルナーリア。
昨年暮れのホープフルステークスで見せた、操縦性の高さと決め手は非常に魅力的。巡航速度・最高速度ともに優秀な上、馬群の中で折り合って我慢が効きますから、フルゲートの競馬は初めてですがおそらく対応できるでしょう。
休み明け初戦での大一番になりますが、2週前のエアウインザーと併せた稽古が抜群の動きで、体がまだ出来ていないということはまずないと思います。今週の稽古も、雨で時計は出ませんでしたが良い動き。
この馬が決め手比べではアドマイヤマーズより上、距離適性ではダノンキングリーより上という見立てで、これら先行勢をすり潰すようにして抜け出すと予想しているので、相手はそれより後ろからの馬が面白そう。
クラージュゲリエは気性がカリカリしているように見えて、意外とレースでは折り合いがつく馬。共同通信杯では3着でしたが、2000mへの距離延長は好材料。内で巧く脚が溜まれば。
もしも雨の降り出しが早まって馬場が悪くなるようならメイショウテンゲンにも注目。
母のメイショウベルーガは函館の不良馬場でも鮮やかな末脚を見せていましたが、この仔も道悪は得意。
◎ サートゥルナーリア
○ クラージュゲリエ
注 メイショウテンゲン
サートゥルナーリアが予想以上に人気一本かぶりなので、馬券はオッズ推移を見ながら考えたいと思いますが、単勝と、クラージュゲリエ相手の馬単・馬連・ワイドを考えています。雨が降ってきたら様子を見てからメイショウテンゲンを買い足す方向で。
さてどうなりますか。