例年通り、選考対象は2023年中に国内で1走以上した馬です。
年度代表馬 イクイノックス (4戦4勝 ドバイシーマクラシック、宝塚記念、天皇賞・秋、ジャパンカップ )
4戦無敗、昨年からG1を6連勝、海外遠征でも結果を出し、ワールドベストレースホースランキングではずっと1位をキープするなどケチのつけられない内容。秋には「やり残したこと」がないような状態で引退。この先どうなるかわかりませんが、ディープインパクトよりもブラックタイドの方がサイアーラインを太く長く伸ばす可能性も出てきましたね。
殊勲賞 パンサラッサ (3戦1勝 サウジカップ)
昨年はドバイターフ、今年はサウジカップで海外G1勝利。芝とダートの両方で海外G1を制する快挙を成し遂げました。サウジカップの後は怪我もあり振るいませんでしたが、サウジカップの賞金1000万USドルがあればお釣りがくるでしょう。
敢闘賞 リバティアイランド (4戦3勝 牝馬三冠)
この成績で「今年はリバティアイランドの年だった」とはならないのが今年の競馬の濃さだったのかなと感じますね。同世代のダービー馬と皐月賞馬は有馬記念で馬群に沈みましたが、その有馬記念の1着~3着馬はジャパンカップでそれぞれ4着、3着、5着。この前にいたのがイクイノックスとこの馬だったのですから、強引に言えばリバティアイランドは3歳世代で抜けて強かったということになりますね。
技能賞 ウシュバテソーロ (5戦4勝 ドバイワールドカップ、川崎記念、東京大賞典)
東日本大震災が起きた2011年から12年。あの年のクラシック三冠馬オルフェーヴルの子供が、あの年のヴィクトワールピサ以来のドバイワールドカップの日本馬勝利を成し遂げたというのが感慨深い。昨年期待馬に挙げましたが、期待通りの大活躍でしたね。
2024年に期待する馬は、マッドクール。スプリンターズステークスは惜しくも2着。初戴冠を狙った香港遠征は苦い結果に終わってしまいましたが、来年のスプリント路線の中心になれる馬でないかなと思っています。
馬の方も新星登場を期待していますが、武豊騎手の後継として、競馬界のアイコンとなり得る若い騎手もそろそろ登場してくれないかなと思っております(それができないから武豊は偉大なのだというのもわかっておりますが)。
それではよいお年を。