ホープフルステークス 雑感

ホープフルステークスはレガレイラが優勝。

4コーナーのインは見た感じから芝が荒れていましたが、この時期としては時計の出るコンディションでのレース。 ヴェロキラプトルとアンモシエラが競り合いながらペースを作り、前半1000m通過は1分ちょうど。

決して遅いペースではなかったと思いますが、前へ行きたがっている馬が多く、どちらかというと後ろでじっくり構えた馬に利する展開だったでしょうか。

4コーナー、各騎手が荒れたインを避けたいという意図があったのか皆が進路を外寄りにとり、ショウナンラプンタが大きく膨れたこともあって直線入り口では8~9頭横並びに近い状態に。

内の空いたスペースから抜け出したシンエンペラーが2馬身ほど抜け出して坂にかかるところ、大外から猛然と追い込んできたのがレガレイラ。出色の末脚で一気にシンエンペラーを捕まえると、最後は半馬身ほどリードをつけての併せ馬状態で先頭ゴール。勝ち時計2分0秒2。

先に終わっていた2歳G1で、アスコリピチェーノやジャンタルマンタルがレース慣れを感じさせる完成度を見せていたのと対照的に、このレースはどうも性格・体質の幼さが出た馬が目立ちましたね。サンライズアースとゴンバデカーブースは疾病で出走取消、ゲート内で暴れたタリフラインはその影響かレース中に骨折で競走中止、センチュリボンドは行き脚がつかず、逆にショウナンラプンタは行きたがった上に外へ逃避しようとして周囲に迷惑をかける。2着のシンエンペラーも3~4コーナーでもたつき、直線は抜け出したあとソラを使って外へ斜行。全体的に落ち着かないレースでした。

勝ったレガレイラにしても、ゲートはタイミングが合わず後方から。押し上げるスペースがなく3~4コーナーでは外外を回らされることになり直線入り口ではまだ後方という良くない展開。ただし、ショウナンラプンタの斜行の影響をモロに受けずに済み、大外に持ち出せた後に障害となる要素がなかったのは幸運でした。前がモタついていたという点もありましたが、追い込みが見事に決まりました。最後は素晴らしい末脚でしたね。

狙っていたシンエンペラーは0秒1差2着。騎手の思うとおりに動けている時の素晴らしさと、動けていない時のモタモタぶりの差が激しく、現状課題が多い印象でした。

レガレイラ、シンエンペラー、前が詰まってまともに追えなかったミスタージーティーあたりは素質のあるところを見せてくれたと思いますが、気性面をはじめ成長したところを見てみないと、現時点で来春のクラシック云々を言うには早すぎるかな、と。

馬券はハズレ。