阪神ジュベナイルフィリーズ 予想

先週のチャンピオンズカップは3歳馬クリソベリルが優勝。デビューからの連勝記録を6に伸ばしました。

好発を決めたインティはそのままハナへ。そしてその後ろのポジションに収まったのがなんとクリソベリルでした。クリソベリルはもっと後ろからの競馬になるのではと予想していましたが、楽な手応えで2列目インコースを早々に確保し、折り合って1コーナーに入りました。ここがもう勝負の分かれ目だったように思います。

序盤のペースはそう速くないように見えましたが、2コーナーあたりから延々と淀みのない流れが続く消耗戦に。巡航速度に難のある馬は後方に置かれ非常に苦しい展開になりました。

この馬群を引っ張るインティが先頭のまま直線へ。4コーナーでインティに鈴をつけに行ったテーオーエナジーとロンドンタウンが失速後退するのを、内でやり過ごしたクリソベリルと外に出して交わしたゴールドドリームが追い出してインティとの叩き合いに。

ゴール前でのひと伸びが上回ったクリソベリルが、応戦するゴールドドリームをクビ差制して先頭ゴール。2着ゴールドドリームはタイム差なし、最後一杯になったインティは0秒2差3着。

良馬場での勝ち時計1分48秒5はかなり速い決着だと思います。古馬とは2キロ斤量差があったとはいえ、ダートの実力馬が揃った舞台でこの時計で勝ち切ったクリソベリルは非常に強かった。ダート戦線は多士済々で盤石の王座とまではまだ行っていないと思いますが、来年のこの路線はクリソベリル中心に回りそうですね。

ゴールドドリームは稽古で見せたデキの良さがレースにも顕れて2着好走。クビ差は直線の内外の差か。インティは目標にされた分最後一杯になりはしましたが、果敢に攻めて立派な3着。

狙っていたチュウワウィザードは0秒3差4着。ゲートは巧く出たのですが序盤の行き脚がつかず3列目の内ラチ沿いのポジションになってしまいました。最後の直線では追い出しにかかるも、目の前にいたクリソベリルと下がってきたロンドンタウン・テーオーエナジーで大きな壁ができていて進路なし。強引に外に持ち出して再度スパートをかけますが勝ち負けに加われず。。。4コーナーあたりで前に進路があるポジションにつけられれば3着はあっただろうし、もっと言えば序盤にクリソベリルのポジションが欲しかったですね。非常にもったいない4着でした。

馬券はハズレ。

 

さて今週は阪神ジュベナイルフィリーズ

阪神の芝はこの時期にしては非常に良い状態で、速い時計も出るコンディション。当日天気も持ちそうなので良馬場でのレースになりそうです。2歳牝馬限定戦ですが、ペース次第では1分33秒台中盤での決着もありそう。

 

2戦2勝のリアアメリアが単勝2倍を切る人気ですが、ここまでの他馬を全く相手にしないような勝ちっぷりから考えると、まあ仕方のないオッズと言えると思います。

ただ、スタートでは行く気をみせず後方に下がり、行く気になると序盤からでも抑えきれない程の前向きさが出る気性。道中馬群に入れて直線割って出てくるようなレースは考えづらく、今回16頭立てで外枠を引き、ずっと外を回りっぱなしでも勝ち切れるのかなと考えると、厳しいと見ました。

中内田厩舎の傾向から見ても、直前の稽古の様子を見ても、前走からの上がり目はそう大きくはないと思いますし、ここまで人気をかぶると手を出しづらいなという印象。

 

サウジアラビアロイヤルカップで2着に敗れたとはいえ好時計で走破したクラヴァシュドールの方が堅実さを感じますが、リアアメリアと同じ中内田厩舎で上がり目は疑問。今回は過去2戦よりもずっと中盤ペースが速くなりそうですし、道中流れても前回のように決め手を発揮できるかというと、こちらも人気がありすぎるように見えます。

 

今回は軸に据えられるような馬を選びづらいので、人気薄で気になる馬の単複を少し買うような方向で考えてみます。

マルターズディオサはスタートに難がありますが終いの脚はしっかりしており、特に長く良い脚を使えるところが長所。できれば序盤に前から離されない位置を取りたいところですが、その点が巧くゆけば阪神外回りは好条件だと思います。

稽古の動きも好気配ですし、実際の体より大きく軽いフットワークで一発の期待。ゲートさえなんとかなれば。。。

 

◎ マルターズディオサ

 

馬券は単複。

さてどうなりますか。