朝日杯フューチュリティステークス 予想

先週の阪神ジュベナイルフィリーズはレシステンシアが優勝。

スタート直後からハッキリとハナを主張してレシステンシアが進出、外からロータスランドが並びかけにゆくも、レシステンシアの北村友一騎手はペースを上げて単騎先頭の形を譲りませんでした。

テン3ハロン33秒7、4ハロン45秒5の速い流れになりますが、馬群は意外と縦長にならず、前の馬も後ろも一様に脚を削られるような展開に。

3~4コーナー中間で中団のクラヴァシュドールや後方のリアアメリアなどが外目を進出してきますが、レシステンシアはここで更に突き放しにかかり、リードを取って単騎先頭のまま直線へ。

直線登坂の後のゴール前ではやや脚色が鈍りましたが、他の馬も消耗の色が激しくレシステンシアが5馬身のリードを保ってそのまま逃げ切り勝ち。勝ち時計は1分32秒7のレコード決着でした。

速い上がりの脚が使えないレシステンシアに徹底先行戦術を貫いた北村友一騎手の好騎乗・作戦勝ちというのがまず印象に残りましたが、それにしてもこの時計と勝ちっぷりは凄い。今年の冬の阪神の芝の状態が非常に良さそうだったので、ペースが上がれば好時計で決着するとは思っていましたが、まさか1分33秒を切るとは予想外の結果になりました。

3歳春にかけて他の各馬に心身の成長があれば、レシステンシアが桜花賞をこのような形で逃げて逃げ切れる保証はありませんが、それでも2歳にしてこの巡航速度はお見事。先々はスプリント路線で活躍するかもしれませんね。

勝ち馬から0秒8差離された後方で2着争いを制したのが、注目していたマルターズディオサ。

最大の不安材料だったスタートを五分に決めることができ、しかも道中3~4番手と絶好位につけられたのが好走の要因でしょう。ゲートを決めて「よし」、すんなり先団につけられて「よしよし」、流れが速くなりそうで「更によしよし」と、レースを観ながら徐々に力が入る展開になっていたのですが、勝ち馬の作るペースが期待以上に速く逆に体力切れにならないか途中からはヒヤヒヤしていました。結局勝ち馬からは離されましたが、最後までとことん粘りとおして2着入線。力のあるところは見せられたと思います。

この馬はもう少し距離が延びても大丈夫そうですし、ゲートの不安が解消されればダートでも戦えそうな感じがします。

2着とタイム差なしの3着がクラヴァシュドール。この馬は強い競馬をしていた印象。

道中中団から三分三厘で外目を進出し前を捕まえにゆく、いかにも中距離馬な作戦を採っていたのですが、レシステンシアがリードを拡げにかかったためにマクリ不発、外目後方で直線に入る拙い展開に。そこで終戦とならなかったどころか、逆にしぶとく脚を伸ばして2着争いまで持ってきていました。

今回のように消耗戦にも対応できるところ、前走(サウジアラビアロイヤルカップ=サリオスの2着)のように上がり比べもできるところ、両方見せられたので、ひょっとするとこの馬が来春牝馬クラシックの中心になるかもしれません。でも・・・今回2着の賞金が積めなかった、というのが後に響くかもしれませんが。。。

馬券はマルターズディオサの複勝が当たってまずまずの配当に。

 

さて今週は朝日杯フューチュリティステークス

今週も阪神の芝コースは非常にコンディションが良さそうで、しかも内ラチ沿いが特に具合が良いのか、土曜日はとにかく逃げ馬がよく残っていました。日曜日当日も晴れそうで、この傾向が続きそうな気配です。

 

それならば無視できないのがビアンフェ。

出遅れながらハナを奪って逃げ切った函館2歳ステークスが印象的なスピード馬で、内枠を引き、坂路の稽古も抜群の動きとなれば、まずはこの馬の逃げ残りを考えておきたいと思います。

勝ち鞍は1200m戦のみ、1400m戦の前走ではタイセイビジョンに捕まって2着に敗れています。今回が初のマイル戦というのは気になりますが、今の阪神の馬場状態で徹底先行されたら勝てないまでも複勝圏内に残ることはできるのでは。

鞍上の藤岡祐介騎手は大一番で腹くくった乗り方ができないイメージが強く、ハナにしろ番手にしろ序盤から強くポジションを主張してくれれば、、、と残念に思うことが幾度も。今回こそはテンからハナを獲りにいってほしいのですが、その点が距離面より不安なところ。。。

 

他で注目はメイショウチタン。

前走未勝利を勝ち上がったばかりの馬ですが、その未勝利戦がなかなかの好時計。

気性もまだ幼そうで、ペースに緩急をつけることも巧くないのですが、ワンペースで速いラップを刻んで押し切るような競馬ができるので、今の阪神コースには合っていそうな馬。

中1週でのレースになるので直前の稽古は軽めでしたが動きは軽く、こちらは積極的な松山騎手が鞍上なので、外枠ではありますがひょっとしたらハナ切るのはこちらかも。

勝ち上がりまで5戦を要していますが、力の要る洋芝や雨で重くなった芝よりも、軽い芝への適性が高く、今回人気はありませんが一発狙えると思います。

 

サリオスは前走勝ったサウジアラビアロイヤルカップが好内容。2着に下したクラヴァシュドールを物差しにすれば、現時点で世代上位の力量馬ではあるでしょう。

道中のペースは過去2戦よりずっと速くなるでしょうし、展開は不向きなものになると予想していますが、地力でどこまで。

 

ダートで2戦2勝タガノビューティーはレース内容も濃く、先々は大きいところを狙えそうな馬だと思っています。全日本2歳優駿への出走が叶わないゆえにこちらへの出走ということになったのだと思いますが、やはりダートの重賞に出て欲しかったなぁという印象。

ただしコーナーのカーブが緩やかなコースは合っていそうなので、素質ひとつでなんとかならないかな、と。

 

◎ メイショウチタン

○ ビアンフェ

▲ サリオス

△ タガノビューティー

 

馬券はメイショウチタンの単複と、メイショウチタン=ビアンフェのワイドが本線。ビアンフェの単勝を抑えに、サリオスからは馬連と三連複をオッズを見ながら少額買い足すつもりです。

さてどうなりますか。