菊花賞 予想

先週の秋華賞はリバティアイランドが優勝。見事牝馬三冠を達成しました。

好発を決めたコナコーストがハナへ、行き脚のついたミシシッピテソーロが2番手。テンはペースが速くなりそうな気配があったのですが、1コーナーに入るころにはグッと落ちてスローな流れに。

そのまま緩い流れで3コーナーまで進み、残り600mあたりからペースアップ。

3頭雁行の先頭グループのさらに大外、内から5頭分ぐらいの進路をリバティアイランドが進出し、直線入り口ではすでに先頭に。

そのまま他馬を一気に突き放すと、残り100mは流すような走りに。ゴール前、後方から追い込んできたマスクトディーヴァが迫りますが、リバティアイランドは余裕の手応えのまま先頭ゴール。

勝ち時計2分1秒1。

雨の影響で時計がかかっていたにしても道中は遅い流れ。上がりのヨーイドンの競馬になりましたが、馬力の違いでリバティアイランドの完勝に終わりました。

向こう正面で包まれそうになる場面がありましたが、川田騎手は馬をいったん下げて馬群の外側のいつでも動けるポジションへ落ち着いて移動。とにかく不利さえ受けなければ力の違いで負けはないとでもいうような余裕の騎乗。マスクトディーヴァとの差は1馬身でしたが、着差以上に力の差は大きく感じました。

ここはリバティアイランドにとっての通過点といった感じで、注目は次走となりますか。果たしてジャパンカップでイクイノックスと対決となりますか。そして結果は。

馬券はヒモ相手がふるわずハズレ。

 

 

 

さて今週は菊花賞

京都の芝は開催3週目。引き続きAコースの使用。先週の日曜日は雨の影響でやや時計がかかり気味でしたが、今週は好天に恵まれそうで良馬場での競馬になりそうです。ただし時計はそこまで速くはならなさそうで、長距離戦らしい心肺能力の高さが求められそうです。

皐月賞は1着ソールオリエンス2着タスティエーラ。ダービーは逆に1着タスティエーラ2着ソールオリエンス。この2頭が揃って出走してきており、前売りオッズでも人気となっています。ただし、皐月賞は道悪かつ先行激化の消耗戦、ダービーは超のつく高速馬場で超のつくスローペースからの究極の上がり比べと、特殊な条件下のレースだったもので、淀の3000mの舞台と今の芝コンディションから予想されるレースとはかなり性格が違うものだったというのはひとつポイントでしょうか。

今回はおそらくリビアングラスかパクスオトマニカが逃げる展開でしょう。道中ペースの緩急をつけるのが巧いのはパクスオトマニカの方ですが、リビアングラスの逃げでも3000mの長丁場ですから中盤はいったん緩むはず。2周目の坂上まで体力を温存しながら進み、下りからの4ハロン勝負になるのではと見ています。

春のG1での実績はいったんおいておいて、長距離戦への適性を探りながら馬券を組み立てようかと。

 

注目はナイトインロンドン。

未勝利を勝ち上がったのが皐月賞の翌週という馬で、夏にかけて3連勝して賞金を積んできた上がり馬です。

ここまでなぜか高速馬場の日ばかり出走してきていますが、上がり3ハロン33秒台を計測したことがないように、軽い馬場の上がり勝負は得意ではなさそうな馬です。下級条件戦ではそれでも地力で勝ち切ってきましたが、前走神戸新聞杯では他馬とのトップスピードの差を露呈する形で大敗。神戸新聞杯と似たようなタイプのレースだったダービーにもし出走できていたとしても、勝負にならなかったでしょう。

ですが今回は全く性格の異なるレース条件。

天皇賞を勝った牝馬クリヒデ4代母に、ボールドラツド(USA)→カコイーシーズメジロマックイーン、そしてグレーターロンドン(ディープインパクト×ロンドンブリッジ)という累代繁殖ですから、血統面は字面だけでも淀の長距離戦を勝つための血統。配合としても母父メジロマックイーンの良いところが表現されたような血統で、非常に好印象。買うならここでは。

京都コースは未経験ですが外回りコースなのは好条件。下り坂からスパートして大トビのストライドでジリッジリッと前を捕らえにかかる戦法になりそうですが、長距離戦で追える和田竜二騎手が継続して騎乗できるのも良い。

中間の調整も順調そうで、全身を使った燃費の良さそうな走りで稽古も上々。関西遠征も2度目となるのでうまくこなしてほしい。

人気は無いでしょうが、この馬にとって一番向きそうな舞台。一発大駆けでスタンドをどよめかせてほしいですね。

 

◎ ナイトインロンドン

〇 ファントムシーフ

▲ パクスオトマニカ

△ トップナイフ

 

馬券はナイトインロンドンの単複が本線で、他にワイド・馬連のボックスを考えています。

さてどうなりますか。

 

秋華賞 予想

先々週のスプリンターズステークスはママコチャが優勝。

序盤、ジャスパークローネが好発を決めて一気にハナへ。テイエムスパーダはダッシュ一息でこれとハナを争うところまで持ってゆけず、モズメイメイも大外枠が響いて絡んでゆけず。予想していたよりも緩いペースの展開になりました。前半600m通過は33秒3。

4コーナーで外からママコチャが徐々にジャスパークローネに並びかけ、テイエムスパーダ・モズメイメイはやや後退。外からナムラクレアとメイケイエール、内ラチ沿いからマッドクールが進出し2列目を形成して直線へ。

残り200mあたりで先頭を奪ったママコチャが後続をジリジリと引き離しにかかりますが、外からナムラクレア、次いで内からマッドクールが猛追。ゴール前はマッドクールとママコチャの2頭の首の上げ下げの勝負になり、並んでゴール入線。僅かにママコチャの先着となりました。

勝ち時計は1分8秒0。

世代交代中の芝スプリント路線ということもあって出走メンバーのレヴェルはそれほど高くは感じませんでしたが、直線は見ごたえのある攻防となりました。勝ち馬ママコチャの川田騎手はペースがそれほど速くないとみるや早めに前を捕まえて勝負したのが好判断でしたし、2着馬マッドクールの坂井騎手はテンから馬を動かしてラチ沿いかつ逃げ馬の後ろのポジションを確保した(おそらくプラン通りの)好騎乗。ヤネが巧く乗った2頭が上位を占めたな、という印象です。

馬券は的中。単勝は逃しましたが〇→◎で決着して馬連・ワイドが当たりました。秋のG1戦線、今年は幸先良いスタートに。

 

 

さて今週は秋華賞。リバティアイランドの牝馬三冠達成なるか、注目の一戦です。

フルゲート18頭が揃いましたが、単勝オッズはリバティアイランド1.1~1.2倍あたりで圧倒的な人気。

淀の芝コースは秋の開催2週目。芝コンディションはまだまだ良さそうで、土曜日は雨も降りましたが良馬場開催、速い時計も出ていました。ただ、夜から朝にかけてかなりの雨量がありそうで、日曜日は一転道悪で時計のかかる可能性も。

また、コース改修の影響もありピピオラ以外の17頭は京都コース未経験。コーナー4つの内回り2000mは下り坂含め難しいコースですから、人気順で固く収まるかは疑問。

 

注目は人気ですがリバティアイランド。

オークス以来5ヶ月ぶりのレースですが、稽古の様子からはまず態勢は整ったと見えます。馬体も大きくなりバランスも良く、春からの成長も期待できそうです。もしも春からの上積みがなかったとしても、オークスだけ走れれば勝負には充分。

初の京都コースですが、直線平坦のスプリント勝負は得意そうですし、血統表中の母方に見える Strawberry Road や Xaar といった名前を見ても小回り・下り坂、難なくこなしそうではあります。

 

相手は少々捻って道悪で浮上しそうな3頭を。

 

◎ リバティアイランド

〇 ドゥアイズ

▲ コンクシェル

ラヴェル

 

馬券は4頭の馬連・ワイド・三連複ボックスを考えています。

さてどうなりますか。

 

スプリンターズステークス 予想

今年も秋のG1シリーズの開幕。まずはスプリンターズステークス

ひところの35度36度あたりまえな猛暑の日々はようやく終わったようですが、明日もひょっとすると30度超になりそうな中山競馬場。少し雨も降りそうな予報もあり、結構蒸し暑そうです。開催最終週ですが時計が出る馬場状態が保たれており、スプリンターズステークスも良馬場で1分7秒そこそこの決着になりそうです。

昨年の勝ち馬のジャンダルムも今年の高松宮記念勝ち馬ファストフォースも引退し、確たる中心馬がいない芝スプリント路線。今回の出走メンバーには今夏のスプリント重賞勝ち馬が揃っていますが、人気はかなり割れていますね。

2番枠を引いたのがテイエムスパーダ、13番枠がジャスパークローネ。絶好枠を引いたのは前者ですがスタート直後のテンのダッシュ力は後者の方が断然上でしょう。テイエムスパーダがペースを握るにはテンから相当押してでる必要があり、2頭に恵量3歳牝馬モズメイメイを加えた先行争いはかなり激しくなりそう。

 

注目は4歳牡馬マッドクール。

昨年の今頃はようやく2勝クラスを勝ち上がったところ。そこから3戦でオープン特別まで勝ち上がったのですが、初重賞を狙った前走CBC賞熱中症のような症状が出て惨敗でした。

3ヶ月再調整期間を置いた今回、1週前追い切りの動きは非常に良く見えました。最終追いは鞍上との相性がわるかったのかややリズムを欠いた走りでしたが、時計は4ハロン50秒3と凄い数字が出ており、動ける状態なのは確か。

先行力はありますが、逃げでも番手や3列目でも折り合いがつき、流れの中で器用に立ち回れる巧さが魅力です。もちろんスピードもありますし、急坂もこなし、中山コース1戦1勝(春雷ステークス)とコース相性も問題なし。斤量58キロで勝ったことはありませんが、春雷ステークスはトップハンデ57.5キロでの勝利でしたし大型馬でもあるのでこの点は問題はないかと。

G1初挑戦であり、重賞での経験も浅い馬ですが、今の芝スプリント路線ならば一気に勢力図を塗り替える可能性を持った馬と見ています。

 

相手は同じ4歳のママコチャ(こちらは牝馬)。折り合いが課題でマイルからスプリントへ路線変更してきました。こちらもG1初挑戦ですが前走以上にペースが上がりそうなのは歓迎材料でしょう。ただ乗り難しそうな馬だけに、いかにリーディングジョッキーとはいえテン乗りの川田騎手に替わるのはどうか。

 

◎ マッドクール

〇 ママコチャ

▲ ナランフレグ

△ ジュビリーヘッド、テイエムスパーダ、オールアットワンス、メイケイエール、アグリ

 

馬券はマッドクールから馬連・ワイド流し、それと単勝を考えています。

さてどうなりますか。

 

宝塚記念 予想

さて今週は宝塚記念

梅雨の季節ですが今年は雨もそれほど多くなく、仁川の芝コースは乾燥した硬い馬場。流石にシーズン終盤とあって高速馬場とは言い難いものの、そこそこは時計のでやすいコンディションになっています。土曜日のレースでは内を通った先行馬が意外と踏ん張れていて、時計の印象よりは上がり勝負がしづらい力の要る馬場になっているようです。日曜日も晴れそうでおそらく良馬場、垂れずに長く良い脚を使える馬に向いたコンディションか。

ドバイシーマクラシックを圧勝し、世界ランク1位に君臨するイクイノックスの帰国初戦。馬券の売れ行きも一本かぶりとなっており、今現在の単勝オッズが1.5倍ですが、締め切り時には1.3倍ぐらいまで人気になるかもしれません。海外遠征からの3ヶ月ぶりの復帰戦、初の関西遠征を考えると、このオッズでは手を出しづらいなという印象。

外枠を引きましたがユニコーンライオンがハナを切る展開になりそう。アスクビクターモア、ドゥラエレーデあたりも外から前につけてくるでしょうし、序盤からポジション争いが厳しく、道中は淀みない流れになるのでは。今回は消耗戦か。

 

注目はディープボンド。

G1での2着は数えて4度。敗れはしたものの前走天皇賞・春は好走の部類。6歳となりましたが衰えは見えず、舞台は勝手知ったる仁川の芝。今回は持久力がモノを言いそうなレースになるでしょうし、上がりの鋭い脚を要求されない馬場ならば、このメンバーでも勝機あり。

稽古の動きはかなり良く、印象としては前走以上。

今度こその戴冠期待。

 

相手は稽古の動きの良いダノンザキッド。2000mまでしか距離経験がありませんが、ペースも流れそうですし、内回り対応も問題なく、今回は関東遠征でもありませんから能力は出せそう。馬券的妙味もたっぷり。

ボッケリーニは展開不問、立ち回りも巧く、阪神内回りコースでは侮れない存在。これまでG1では二桁着順しか記録していませんが、G2では安定して好走できていますし、一発大駆けがあるならこれか。

 

◎ ディープボンド

〇 ダノンザキッド

▲ ボッケリーニ

ジャスティンパレス

 

馬券はディープボンド・ダノンザキッド・ボッケリーニの単勝馬連ボックスが本線、ほかに印の4頭のワイドボックスと枠連2-2、2-5、5-5を考えています。

さてどうなりますか。

 

安田記念 予想

先週の東京優駿はタスティエーラが優勝。

府中は晴れて良馬場。Cコースに変わったこともあってオークスと同等かそれ以上の高速馬場となりました。

スタートでドゥラエレーデが躓き坂井騎手が落馬して競走中止。レースは始まりから不穏なものとなりました。ペースはパクスオトマニカの逃げで明らかなスローペース。番手は好発を決めたホウオウビスケッツでしたが、これが手綱を抑えて更に遅いペース。中盤は緩みに緩んだジョギング状態で、4コーナーからの上がりの勝負となりました。

皐月賞馬ソールオリエンスを内に閉じ込めながら道中3~4列目の外を進んでいたタスティエーラは、直線外目を抜け出すと残り200mで先頭に。最後は脚が上がり気味になりましたが後続を凌いでそのまま先頭ゴール。勝ち時計2分25秒2。

オークスが1000m通過1分ちょうど、2000m通過2分ちょうどで決着時計2分23秒1。ダービーは1000m1分0秒4、2000m2分1秒5で決着時計2分25秒2。オークスより時計が出る馬場、緩いペースで(4ハロンのロングスパート勝負になったとはいえ)上がり2ハロンはかかっている。ちょっとレヴェルに疑問の残るダービーになってしまいましたね。また、2番人気スキルヴィングがレース中の急性心不全で亡くなったりして後味もスッキリとしないものに。

勝ったタスティエーラはレーン騎手が内容云々よりタイトルを獲りに行ったような騎乗。ソールオリエンスを内のポケットに封じ込め、早め抜け出しで押して押して後続完封。位置取り・仕掛けのタイミングに間違いがなく素晴らしい騎乗でした。秋からもこの馬がG1戦線で主役となれるかは今のところ疑問ですが。。。

狙っていたシャザーンは0秒4差9着、ファントムシーフは0秒4差8着。ペースが遅かったですから着順ほど負けてはいませんが、道中中団の後ろ目からだと両馬ともチャンスがなかったですね。

馬券はハズレ。

 

 

さて今週は安田記念

3歳から7歳までの各世代のG1勝ち馬が計10頭揃った豪華メンバー。現時点での1番人気はシュネルマイスターですが、かなり人気が割れているので最終的にはどの馬が1番人気になるかわかりませんね。

台風の影響で土曜日の府中の芝は不良馬場からのスタートとなりましたが、午後には重馬場にまで回復。日曜日も晴天の見込みでメインの頃には更に回復しそうですが、流石に先週・先々週のような高速馬場にはならないのでは。

最内枠からの3頭がスプリント路線からの転戦馬ナランフレグ、同じくメイケイエール、そして大阪杯を逃げ切ったジャックドール。馬場がそこそこ回復していればテンから流れて緩急の少ないペースになりそう。

 

注目はシャンパンカラー。

府中マイル3戦3勝の3歳馬。前走は展開に恵まれた面もありましたが後方からの追い込みを決めて勝ち切ったあたり、このコースへの相性の高さを示しましたね。

心肺能力の高さを要求されそうなマイルの締まった流れならば、3歳牡馬54キロの設定は有利に働きそうです。中3週なので軽めの調整に終始してくるかなと予想していましたが、ウッド3頭併せを敢行するなど意欲的な稽古。動きも軽快で疲れが残っているようには見受けられませんですし、まず好調と言って良いでしょう。

雨上がりの馬場なら3ハロン32秒台の上がりの脚は要求されないでしょうから、舞台はちょうどこの馬向きか。前半は中団待機、直線は馬群からスルスルと抜けてきてほしい。

 

シャンパンカラー

〇 レッドモンレーヴ (こちらも府中マイル得意でこの舞台では終い堅実)

ナミュール (前走は不利が痛かった、巻き返し期待)

 

馬券はシャンパンカラーの複勝が本線。他にワイド・馬連・三連複のボックスとシャンパンカラーの単勝を考えています。

さてどうなりますか。

 

 

東京優駿 予想

先週のオークスはリバティアイランドが優勝。

府中は晴れて高速馬場。逃げると思われたゴールデンハインドが控えてライトクオンタムのペースに。1000m通過1分ちょうど、2000m通過が2分ちょうどと緩急の少ないペースで中盤まで進みました。馬場コンディションを考えると決して速いペースではありませんが、3歳牝馬には残り400mはなかなかの難関で、先行勢で終盤まで見せ場を作れたのはラヴェルただ1頭でした。

勝ったリバティアイランドはゲートを決め、道中は中団6番手ぐらいのイン、かかることなく落ち着いて進んでいました。想定より前目のポジションからリズムよく進めていたので、直線では独擅場。余裕の手応えで馬場の真ん中から進出し、残り200mで先頭に立つと後は突き放す一方。全く危なげなく2着に1秒0差をつけての圧勝。

勝ち時計は2分23秒1。ラヴズオンリーユーのオークスレコードには0秒3及びませんでしたが、同じくらいの評価をしても良いような圧倒的な勝ちっぷりでした。

将来はうまくゆけばスプリント路線のチャンピオンになれるのでは、、、などと考えていましたが、この勝ちっぷりから考えるとスプリント重賞に出走することもないかもしれませんね。

注目していたリバティアイランドは結果を出しましたが、相手が振るわず馬券はハズレ。

 

 

さて今週は日本ダービー

府中は数日晴天が続き、土曜日も晴れてかなり気温が上がりました。日曜日もおそらく良馬場。今週からCコース使用へ変わりましたので、先週以上に高速馬場となるかもしれません。

前走皐月賞組11頭を中心に別路線組を含めた18頭。3戦3勝の皐月賞馬ソールオリエンスが単勝1倍台の人気になっています。

その皐月賞は道悪に加えて先行激化のハイペース。かなりの消耗戦で各馬脚が止まったところへ追い込みを決めたのがソールオリエンス。展開には恵まれましたが自身もロスの大きい競馬を強いられていたので、評価を下げる必要も感じず、これがこの世代の中心となるのかなと見ていました。

ところが、ダービーへ向けての調整状況からはあまり上がり目が感じられない。皐月賞時の凄味を考えれば調子が平行線でも勝ち負けできるレヴェルと見てよかったのですが、良くなったとは見えず、むしろ少し調子が落ち気味なのではと疑っています。陣営からは「前走より馬体重が減るかも」とコメントが出ていますが、もし大一番へ向けてメイチの仕上げを施したのならもうちょっと動きがシャープに見えてもいいと思うのですよ。どうも馬体の維持に腐心したような気がしてならない。

単勝1倍台の人気馬に不安を感じるならば、今回は別口、皐月賞で狙っていた馬から入ろうかと。

 

皐月賞本命のダノンタッチダウンはここへ出走していませんでしたので、注目はファントムシーフとシャザーン。

ファントムシーフは皐月賞は0秒5差3着止まりでしたが、向こう正面での落鉄したため直線で内にササり決め手を発揮しきれなかったことを考えれば善戦でしょう。

血統面からは連戦での調整が難しそうなタイプに見えますが、実際はここまで大崩れせず戦えていますし、距離延長にも不安が少ない馬。今回はゴール前直線で長くトップスピードを維持することが求められそうなので、渋とい末脚を使えるこの馬には向いた舞台となるでしょう。

シャザーンは前走は道悪に泣いて0秒7差6着に終わりましたが、軽い高速馬場ならこのメンバー相手でも最上位の決め手が使えるはず。

この2頭は今回のメンバーの中でも稽古の動きが最も良く見えた2頭。シャザーンは1週前追い切りの時計も優秀ですし、「メイチの仕上げ」で一気の上昇を見せるのはこの馬では。

 

◎ シャザーン

〇 ファントムシーフ

▲ トップナイフ (ダービー当日の馬場が内・前有利な馬場ならば、枠順と鞍上からこの馬の粘り込みに期待)

 

馬券は3頭のボックス、ワイドを本線に馬連と三連複を考えています。

さてどうなりますか。

 

優駿牝馬 予想

先週のヴィクトリアマイルはソングラインが優勝。

日曜日はなんとか天気がもって終日良馬場だった芝コース。馬が走ると泥はかなり撥ねていましたが、時計自体はそこそこ速いものでした。

最内枠からロータスランドがハナを主張し前半46秒2とペースを作りました。そう速いペースではありませんでしたが中距離馬には厳しい流れ。

3~4コーナーで若干ペースが緩んで直線勝負に。息を入れたロータスランドを4コーナーで先頭に並びかけたソダシが残り200mで競り落としますが、馬群の中から鋭進してきたソングラインがこれに迫り、僅かに交わしたところがゴール。ソングラインとソダシ、2頭の府中マイル実績がモノを言ったレースとなりました。

前半46秒2+後半46秒0=1分32秒2の勝ち時計。ソングラインは稽古の動きがあまりよく見えなかったので評価を下げていましたが、中身ができていれば流石は安田記念勝ち馬、府中マイルは走る。ソニンク牝系の馬はロジユニヴァース東京優駿、ディアドラの秋華賞、そして今回と泥だらけの戴冠と縁がありますね。

ソダシはマイル戦らしい巡航速度と渋とい末脚が要求されるレースでこの馬らしさは発揮できましたが、3~4コーナーで若干緩んだ分、末の切れ味で勝ち馬に劣りました。しかしタイム差なしの2着ですから立派。

狙っていたソダシ以外の馬、ララクリスティーヌは0秒8差14着、ナミュールは0秒6差7着。ララクリスティーヌは力んで走りのリズムを崩してしまったようで、終いは気のない走りをしていました。能力で負けたというよりは自滅した感じ。ナミュールの方は向こう正面で大きく不利を被ってブレーキをかけざるを得なくなり、前半で終戦。不利の原因が大外枠から内へ切れ込んできたソダシでしたから何ともはや。

馬券はハズレ。

 

 

さて今週はオークス

土曜日は午前中小雨の降る時間もありましたがおおむね曇り。終日良馬場の開催でかなり時計の速いコンディションでした。金曜日の降雨で芝コースは結構水を含んでいたはずですが高速馬場。日曜日はさらに馬場が乾き、相当な高速馬場になりそうです。

 

メンバー18頭では桜花賞からの直行組が11頭と圧倒的な勢力。なかでも勝ち馬リバティアイランドが抜けた人気。その桜花賞では、内目・前が有利な馬場かつ切れ味が殺されるような展開にも関わらず、リバティアイランドは後方から大外一気で勝ち切ったわけで、今回単勝1倍台に推されるのも頷ける内容。

先々は短距離戦G1で活躍できそうな馬力の持ち主ですが、ほぼ勝負付けが済んだ同世代牝馬ばかりの相手なら12ハロン戦でも軽視できないでしょう。敵は他の馬というよりは自身の能力を発揮できるかどうか。スタンド前からの発走は、熱くなりやすい気性を考えると不安が残ります。

明日は例年のダービーデイのように内目・前が有利な高速馬場になると思いますが、オークスに関しては全馬がバテるようなレースになるでしょうから位置取りは後ろからでも大丈夫かと見ています。道中折り合いがつけば二冠のチャンスか。

 

相手は桜花賞路線組以外に目を向けたい。

抽選突破で出走叶ったイングランドアイズはオークスを目標にしていたかのようなローテーションで今回は府中3走目。まだまだ体ができていないので脚質は追い込み一手ですが、折り合いはつくタイプで他馬よりは12ハロン戦に対応できそうです。大外枠はスタンド前のゲート入りである点で気にはなりますが、スタート後はすぐに下げて進むでしょうから問題は少ないか。

未勝利・1勝クラスとデビュー2連勝中のミッキーゴージャスは長く脚を使うタイプで距離延長への不安が少ない1頭。府中経験も高速馬場経験も重賞実績もありませんが、稽古の動きは抜群で、一気の台頭が見込める馬。

オークス馬の娘2頭の一発に期待。

 

◎ リバティアイランド

イングランドアイズ

▲ ミッキーゴージャス

 

馬券は3頭の馬連・ワイドボックスと、イングランドアイズ・ミッキーゴージャスの複勝を考えています。

さてどうなりますか。

 

ヴィクトリアマイル 予想

先週のNHKマイルカップシャンパンカラーが優勝。

日曜日の午後はずっと雨だったのですが、馬場発表は9レースまでは良のまま、10レースに稍重になってNHKマイルカップ稍重でのレースに。道悪というほどの時計の出方でもなく、パンパンの良馬場よりは1秒~1秒半ぐらいかかった感じの馬場。

予想通りに前がやりあう展開で差し競馬に。前半46秒3+後半47秒5=1分33秒8の勝ち時計で勝ったシャンパンカラーは向こう正面では後ろから4番手。さらに後ろに2着のウンブライルと3着のオオバンブルマイがいたので差し競馬というよりは追い込み競馬か。

勝ったシャンパンカラーは直線入り口でうまく外に持ち出して巧く進路を確保できました。最後は脚が上がり気味でしたが、内田博幸騎手の腕でなんとか残した格好。内田騎手は5年ぶりのG1勝利でしたが、豪腕健在というところを見せました。

狙っていたウンブライルはタイム差なしの2着、ダノンタッチダウンは0秒4差4着。ウンブライルは一番目立つ脚で追い込んできており、あと数メートルあれば逆転できたであろう惜しい敗戦。ダノンタッチダウンは仕掛けが早かった印象。残り200m地点では先頭でしたがゴールまでの脚が残っておらず粘り切れませんでした。

馬券は惜しくもハズレ。

 

 

さて今週はヴィクトリアマイル

府中の芝は今週からBコースを使用。土曜日は雨が降っていましたが、馬場の水はけもよく終日良馬場でのレースでした。時計もまあまあ出ていました。ラチの移動で内目のコンディションが良くなったので直線でも固まった馬群。内枠の差し馬は馬群を捌くのが難しかったですね。日曜日も雨予報なのですが降水量はそれほど多くなさそうなので、良~稍重馬場での、超高速とまではならないもののまずまず時計の出るコンディションになりそう。

大阪杯で牡馬相手に僅差の2着好走したスターズオンアースと昨年の覇者ソダシが単勝3倍台で上位人気になっている他、メンバーはかなり揃った印象。一方で逃げ馬不在、スプリント路線からの転戦馬も侮れないという構成で、ペース・展開の予想は難解。内枠を引いたサウンドビバーチェがハナに立ち、ややスローペースで前半ラップを刻むものの大きくペースが緩むことなく流れると読みましたがどうなりますでしょうか。

 

今回は1200~1600m戦で通用する決め手、特に府中マイルでの良績を重視し、巡航速度を持ちつつ渋とく差してこれる馬に注目してみることにします。さらに内寄りの枠の差し馬は前が壁になりそうなので評価を下げる方向で。

 

注目は上がり馬ララクリスティーヌ。

昨年からグッと力をつけ重賞級の牡馬相手でも勝ち負けできるようになってきました。体力がついて巡航速度が上がり、もともとの立ち回りの良さもあって、毎回安定して差し脚を伸ばせています。ここ2戦は競り合いからの勝負強さも見せています。スローペースからの一気の加速力という点では他馬に見劣りますが、淀みない流れでは非常に強い。

稽古は出色の出来で軽々と時計を出せており、前走以上の状態で出走してきそう。

府中2戦2勝を含め左回りで好成績を残しており、G1初挑戦ではありますが、買うならばココでは。

 

他ではソダシとナミュール

ソダシは流れの向かなかった昨年のマイルチャンピオンシップでも3着に入っており、現役牝馬の中ではやはり屈指のマイラー。府中は芝ダート問わず好走していますし、そもそも昨年の覇者でもあります。大外枠に入りましたが、今回は内枠よりは外の方がスムーズに競馬ができそうですのでこれは問題なさそう。

ナミュールはG1で善戦どまりの馬でしたが、放牧を挟んだ今回は体の成長が見えて追い切り後の馬体重も前走比プラス14キロ。変わり身がありそうです。

 

◎ ララクリスティー

〇 ソダシ

ナミュール

 

馬券は3頭のワイドのボックスを考えています。

さてどうなりますか。