ヴィクトリアマイル 予想

先週のNHKマイルカップはダノンスコーピオンが優勝。

ハナを切ると予想していたジャングロがまさかの出遅れ。内からキングエルメスとトウシンマカオ、外からオタルエバーが先行態勢を取りますが、どれもハナを強硬に主張するようでもなく、並走しながらなんとなくペースが上がり、隊列もなかなか決まらないレース前半となりました。

押し出されるような形でトウシンマカオがハナに立ち、前半800m通過45秒6、1000m通過57秒4とハイペース、かつ固まった馬群で直線へ。

大きく内外広がっての直線の攻防は、残り200mあたりで形勢一変。中団から馬群の中を割ってきたダノンスコーピオンがトウシンマカオをとらえると、道中後方から大外を突いて追い込んできたマテンロウオリオンと内外離れての叩きあい。

同じような脚色でのゴール前は、わずかに内のダノンスコーピオンが勝り先頭ゴール。

勝ち時計1分32秒3。

ペースを作るはずのジャングロが出遅れたのでスローペースに落ち着く予感もしながらレースを見ていましたが、実際は先行勢も中団もオーバーペース気味の馬が多く、中盤までに脚が溜まらず力を発揮できなかった手合いが多々見受けられました。

その点勝ったダノンスコーピオン、それにタイム差なしの2着のマテンロウオリオンは道中キッチリ折り合い、終いしっかり脚を伸ばすことができていました。道中位置取りが前だったのはダノンスコーピオンの方で、上がり3ハロン時計はマテンロウオリオンの方が0秒8も速かったのですが、ゴール手前の脚色がほぼ同じだったあたり、最後のひと踏ん張りを利かせた勝ち馬の地力が一枚上だったかなと思いました。

狙っていたダンテスヴューは1秒2差12着。ちょっとペースに呑まれて後半苦しくなってしまいましたね。もう少し巡航速度を身に着けて、秋もう一度G1の舞台で見てみたいですね。

馬券はハズレ。

 

 

さて今週はヴィクトリアマイル

府中の芝は先週同様Bコースを使用。週中の雨で土曜日は稍重からレースが始まりましたが、好天もあって午後には良馬場に。おそらく日曜日は良の高速馬場となるでしょう。内ラチ沿いの芝がやや傷んでるように見えますがそれほど外差し有利とも言えず、前残りも差しもアリなような印象。あと、勝ち時計の印象ほど素軽さ一辺倒の馬が活躍している感じではなく、終いは少し力が要るようなイメージを持っています。

実績馬が揃いかなり豪華なメンバーになりましたが、確たるペースメーカーは不在。スプリント重賞で鳴らしてきたレシステンシアに、ソダシやレイパパレら人気馬が絡んだ先行争いは、おそらくけん制しあってペースは落ち着くと考えていますが、ペースが上がらなくても先行勢のストレスは大きくなりそう。

 

注目はアンドヴァラナウト。

位置取り不問・ペースも不問で道中ピタリと折り合って終いしっかり伸びるのがこの馬の良いところですが、馬格がなく、モマれたり強風に煽られたりするレースでは苦しくなっていました。

前走阪神牝馬ステークスは久々で2着。古馬になって55キロを背負ってのレースとなりましたが、斤量に泣くこともなく勝ち馬とは0秒1差。昨秋よりは馬体がしっかりしてきたように見えました。スムーズに登坂できたかの差で勝ち馬には及びませんでしたが、今回コースが阪神から東京へ替わったことは大きなプラス要因になるはず。長い直線、直線馬群がバラけそうなことで急加速をあまり求められないのも良さそう。

稽古は軽めでしたが動きは軽快。

ソダシ・レイパパレらワンペース志向の強い先行馬が終い苦しくなったところをスパンと抜き去ってほしい。

 

他では長く良い脚を使える差し馬で府中実績もあるファインルージュが強力。休み明けですが間隔が開くのは悪くないタイプで、稽古の様子からは重め残りもなさそう。

前走久々のマイル戦で初重賞を飾ったメイショウミモザは、本格化の気配があり稽古の動きも好調そのもの。人気はありませんがここでも面白そう。

 

◎ アンドヴァラナウト

〇 ファインルージュ

▲ メイショウミモザ

 

馬券は3頭の馬連・ワイドボックスを本線に、加えてアンドヴァラナウトの単勝を考えています。

さてどうなりますか。