スプリンターズステークス 予想

さて今週から秋のG1シーズンに。まずはスプリンターズステークス

昨年のこのレース以降の芝スプリント路線は、ポスト・グランアレグリアの座をめぐる混戦時代です。その中で出てきたのがピクシーナイトやレシステンシアだったりするわけですが、残念ながら両馬は骨折でこのレースに間に合わず。高松宮記念を制したナランフレグは追込脚質で展開が嵌らないと上位に食い込めないタイプ。今回は、玉座が空いた状態でのチャンピオン決定戦という見立てになります。

中山の芝コースは開催最終週にしてはかなり良好なコンディションに見えます。今週は雨の影響もなく、速い時計が出ています。内ラチ沿いに芝の傷みも見受けられましたが、かといって外差しが効く風でもないようです。今回は恵量の逃げ馬がいますから、そのペース次第ではレコード決着の可能性も。

 

注目はおそらく抜けた1番人気になりそうなメイケイエール。G2を連勝中でここ1年は5戦3勝、負けたのが昨年のスプリンターズステークス(0.7差4着)と今春の高松宮記念(0.1差5着)の両G1レースですから、安定性は確かに図抜けた存在です。

かつての気性難はだいぶ解消されており、好位からの押し切りパターンも板についてきました。

不安があるとすれば、テイエムスパーダ・ファストフォースらが前半かなり速いラップを刻んだ場合、前々でハイペースに付き合ったこの馬がゴール前の登坂で踏ん張ることができるかどうかという点。ですが、前走のセントウルステークスの前後半バランス(33秒3-32秒9)を考えると、この馬のスピードの持続力は相当なレヴェルにあり、今回のメンバーなら勝ち負けできると見ました。

稽古も大きな逞しい動きで好時計を出しており、調子は良さそう。体も昨年より大きくなって筋肉質に。初G1タイトルのチャンスか。

 

他では1枠両頭のテイエムスパーダとジャンダルム。

テイエムスパーダは53キロの斤量と前半から飛ばして終い踏ん張る戦法が魅力的。

前走はこの馬にしてはヌルい逃げで終盤つかまり7着敗戦。今回は最内枠ですし、前走の反省もコミで外連味のない逃げを見せてくれるでしょうし、内枠有利の中山芝コースですから直線相当良いところまではいけるのでは。

ジャンダルムは近走成績ムラがありますが、立ち回りの器用さが持ち味の馬だけにトリッキーな中山コースは歓迎。春のオーシャンステークスもナランフレグを封じていますし、最内枠・逃げ馬後ろのポケット確保で急浮上も。

 

◎ メイケイエール

〇 ジャンダルム

テイエムスパーダ

△ ナランフレグ

 

馬券は4頭のワイドボックスを本線に、三連複ボックスなどを考えています。

さてどうなりますか。

 

凱旋門賞はだいぶ道悪での開催になりそうですね。タイトルホルダーやディープボンドら日本勢には頑張ってもらいたいところですが、かなり苦しい条件かも。外国馬では泥んこ馬場が相当得意そうなメンドシーノあたりが気になるところ。