阪神ジュベナイルフィリーズ 予想

先週のチャンピオンズカップはチュウワウィザードが優勝。

内からエアアルマス、外からインティがテンから出していって2頭で引っ張る展開。

2列目の内にアナザートゥルースがつけ、その外へクリソベリル。クリソベリルは外枠を引きましたが、序盤からおっつけながら前へ取り付き、2コーナーでインティの後ろに収まりました。

この2列目にメイショウワザシ、ヨシオ、アルクトスなどが絡んで、前へ前へと固まるような馬群。この1列後ろにチュウワウィザードがいて、更に1列後ろからゴールドドリームが進んでいました。インティ→クリソベリル→チュウワウィザード→ゴールドドリームと縦一列に並び、昨年の1~4着馬が互いに互いをマークするような展開に。

800m通過48秒5、1000m通過60秒3は、乾いた馬場状態を考えると結構速いペースなのですが、隊列はあまりバラけず前12頭ぐらいが固まって4コーナーへ。

ハイペースについてゆけなくなった数頭が脱落し、直線入り口でインティがスパート。最後の急坂もこなして逃げ込みを図りますが、外からチュウワウィザード、さらにその後ろからゴールドドリームが伸びてきて、3頭の争いに。消耗戦の終盤でも最も脚色が衰えなかったチュウワウィザードが差し切って先着ゴールとなりました。

ライブ中継の時、チュウワウィザードは先団のゴチャゴチャ固まった集団の後ろのポジションで後々詰まったりしたら嫌だなと思いながら観ていたのですが、改めてパトロールビデオを観たらクリソベリルを綺麗にマークする好ポジションでした。戸崎騎手は馬の状態によっぽど自信があったのでしょう、4コーナーではクリソベリルより先に仕掛けて行きましたし、実際登坂の勢いも抜群でゴール前でもまだ余裕のありそうな脚色でした。

昨年は直線で前が壁になったりして脚を余したような悔しい4着でしたが、今年は力を存分に見せての快勝。勝ち時計の1分49秒3も優秀。

昨年の2着馬ゴールドドリームと3着馬インティがそのまま今年も2着と3着。ゴールドドリームは先にスパートしたチュウワウィザードの後ろをついて良く脚を伸ばしましたが、併せ馬の形までは持ち込めず。番手先行したインティは直線坂上まで狙った通りのレース展開に持ち込みましたが、消耗戦での決め手比べで勝ち馬を上回れず。両馬とも勝ち馬から0秒4差で、チュウワウィザードには完敗の形に。

注目していたクリソベリルは0秒6差4着。最後の上り坂で勢いがつかず、坂上からまた脚を使いましたが勝ち負けには全く加われませんでしたね。前半やや強引に前のポジションを獲りにいったにせよ、案外な負けっぷりでした。陣営は体調が整わなかったことを敗因に挙げているようですが、そこまで悪い稽古には見えなかったのですがね。。。こちらの見立てが甘かったか。

昨年の1~4着馬が順番を入れ替えて1~4着を占める結果になる一方、3歳ダート馬の大将格カフェファラオは0秒9差6着まで。今年の3歳世代はやっぱり今一つ振るわないですね。

馬券はハズレ。

 

 

さて今週は阪神ジュベナイルフィリーズ

阪神の芝コースは今週からBコース。好天が続いて良馬場でのレースになりそうですが、今年は淀の改修の影響で変則的なスケジュール。連続開催の6週目となり、ラチの位置が変わったばかりでも、直線インコースはかなり荒れているように見え、実際土曜日の競馬でも内を空けての追い比べとなっていました。

エイシンヒテン・ポールネイロンと逃げて連勝中の馬が出てきていますが、昨年のレシステンシアほど巡航速度に優れているタイプは見当たらず。芝が荒れ気味なこともあって道中ペースは緩んで各馬とも息が入る展開になるのでは。

 

注目はサトノレイナス

6月の新馬戦開幕週にデビュー勝ちして、間を開けて10月の2戦目も快勝。2戦2勝はともにマイル戦ですが、血統的にはもっと長い方が向いていそうな馬(全兄にサトノフラッグ)。

ここまで2戦、テンの入りが悪いので序盤は中団か後方から。ペースが緩んだところで前との差を詰め、長く良い脚を使って差し切りという勝ちパターン。巡航速度に優れた先行馬に前半から速いラップを刻まれると苦しそうですが、今回はそこまで軽快な先行馬は見当たらず、馬場コンディションもこの馬にプラスに働きそう。

前走のサフラン賞が圧巻で、後方から他馬と全く違う脚色の決め手を発揮しての差し切り。勝ち時計自体はそれほど高く評価できるものではありませんでしたが、レース上がりを1秒上回る末脚を楽々と繰り出しての快勝。父ディープインパクトのような素晴らしいトップスピードの持ち主で、素質は世代最上位。

初の長距離輸送など課題は残っていますし、兄の成長曲線を考えると良くなるのはもっと先になるかもしれませんが、2歳女王の看板を背負って来春のクラシックの主役になってほしい1頭。

 

相手は3戦3勝メイケイエール。

大外枠を引いたのはマイナス材料ですが、こちらも良いスピードの持ち主。ここまで折り合いに苦労しているようですが、血統面からはマイル戦への距離延長も対応可能と見ています。

1400m戦を逃げて連勝しているポールネイロンは、血統面からは距離延びてこその馬なように思います。気性面の問題があるのか、ここまで2戦、緩急をつけずにゴリゴリ先行させていますが、番手で折り合うような競馬ができればマイルでも怖い。

 

◎ サトノレイナス

○ メイケイエール

▲ ポールネイロン

 

馬券はサトノレイナス単勝が本線。他にサトノレイナスからのワイド流しを考えています。

さてどうなりますか。

 

チャンピオンズカップ 予想

先週のジャパンカップはアーモンドアイが優勝。

残り150m程で前を捕まえ、なんとか寄り切ってG1タイトル9勝目。引退レースを飾りました。

レースはキセキの大逃げで予想外の展開になりました。おそらくキセキの浜中騎手はアーモンドアイより前のポジションをと考えていたのでしょうが、内のアーモンドアイが好発を決め、対抗するようにキセキを出して行ったところ、馬がかかって暴走気味の逃げになってしまいました。

2番手以降を大きく離した逃げは1000m57秒9、1200m1分9秒4の通過タイム。直線芝が荒れていなければもう少し踏ん張れたようなラップに収まっていましたが、流石に今回の馬場では終い失速してしまいました。それでも残り150mぐらいまでは先頭を走っていましたし、1秒1差8着でとどまったのは力が衰えていない証しでしょう。

道中離れた2番手はヨシオとトーラスジェミニで、1000m通過が1分ちょうどぐらい。この直後にグローリーヴェイズ、さらに1列後ろがアーモンドアイで、これらの出走馬レヴェルを考えると、2番手以降は実質スローペースの流れだったと思います。デアリングタクトは中団、アーモンドアイを1列後ろでマーク。コントレイルはさらに後ろからで、脚を溜めてどこまで斬れるか賭けにでた格好。

1000mすぎでヨシオが失速、3コーナー過ぎでトーラスジェミニも一杯になり、4コーナーではキセキの20馬身後方でグローリーヴェイズ・アーモンドアイという隊列に。

ここでアーモンドアイは躊躇なくロングスプリントを開始し、キセキに鈴を付けにゆきました。ルメール騎手は仕掛けを待って後方の3歳勢との決め手比べに備えるという選択をしなかった。引退レースで9つ目のG1タイトルを獲るために、自力で先頭を奪いにいった。このレースではラスト100mぐらいの地点から徐々にスピードが落ちていったように見え、いつもの末脚と比べるといささか不格好なレースのように思えましたが、同時にチャンピオンの矜持が感じられました。

勝ち時計2分23秒0。

中団後ろから外を回して直線勝負に賭けたコントレイルは0秒2差2着。ただ、アーモンドアイとは着差以上に力量差があったように思います。

接戦の3着争いを制したのがデアリングタクトで、この馬も勝ち馬とは0秒2差。道中はアーモンドアイをマークしながら巧く流れに乗れていたし、終いも走りやすいコースを選んでよく伸びて来ましたが、4コーナーで外を回して距離ロスがあったのがもったいなかったですね。あのタイミングでアーモンドアイがスパートをかけており、それを追いかけて消耗してしまった分、終いが厳しくなったと思います。

5歳の女王と3歳の牡牝三冠馬の対決は、その3頭のワンツースリーという決着になりました。コントレイルもデアリングタクトも、同世代では抜けた力量を見せてきましたが、古馬相手だとそこまでではないな、という感想(今回は斤量差もありましたしね)。3歳世代のレヴェルは低いんじゃないかという疑念はまだ残っています(牝馬にはレイパパレという新星がいますが)。。。

馬券はハズレ。

 

さて今週はチャンピオンズカップ

中京のダートコースは、晴天が続いて乾いて力の要る馬場に。徹底先行何が何でもハナへというタイプは見当たりませんが、先行勢が揃ったメンバー構成で消耗戦になりそうです。

 

昨年のこのレースでは3番枠を引いてインの2列目の絶好位で走れそうということでチュウワウィザードを狙ったのですが、スタート直後そのポジションに横からスッと割り込んだクリソベリルに最高の立ち回りを見せられて完敗。馬券もハズレでした。

それから1年。クリソベリルはサウジアラビア遠征こそ失敗に終わりましたが、国内では帝王賞JBCクラシックと圧勝続き。ダートでは敵なしの状態にあります。当時接戦の2着3着だったゴールドドリームとインティは、それぞれ7歳・6歳となって昨年の勢いはなくなっており、ここはクリソベリルのひとり舞台になるかどうか。

稽古はビシビシ追われたわけではありませんが、脚捌きは良く態勢は整ったと見ています。

あとは外枠なのがどうか。テンにスピードに乗るまでが早くなっているのでそう心配はしていませんが、コーナーを4つ回るコースでずっと外を走るのは避けたい。普通にゲートを出られれば充分好位に取り付けると思いますが。。。そこをクリアすれば締まったペースの消耗戦・地力勝負は願うところ。

 

相手はチュウワウィザード。昨年はやりたかったレースをクリソベリルにやられ、自身は直線壁になって満足に追えず4着まで。川崎記念を勝つなど今年の勢いではメンバー上位ではありますが、かなり巧く立ち回れた前走JBCクラシックでクリソベリルに完敗しており、印は2番手まで。

 

あとはここに来て出遅れ癖が出なくなったサンライズノヴァの末脚に警戒。ダート未勝利ですがコーナー4つの立ち回りで急浮上の目がある7歳馬エアスピネルにも注目。

 

◎ クリソベリル

○ チュウワウィザード

サンライズノヴァ

エアスピネル

 

馬券はクリソベリルからの馬連流しと、クリソベリル=エアスピネルのワイド、それにエアスピネル複勝を考えています。

さてどうなりますか。

 

ジャパンカップ 予想

先週のマイルチャンピオンシップはグランアレグリアが優勝。

スタートを決めたレシステンシアとラウダシオンが早々に先頭・2番手のポジションを決めたのは予想通りでしたが、そこからのペースが予想外の遅さとなりました。テンの600mが34秒9、前半800mが46秒9のスローペース。

前の12頭が密集した馬群で流れていましたが、3~4コーナー中間あたりで3番手のアドマイヤマーズが仕掛けてゆくと、それにつれて1列後ろのグランアレグリアらも一斉にペースアップ。4コーナーは横に広がった馬群で直線へ。

粘り込みを図るレシステンシア・ラウダシオンを競りつぶすような形でアドマイヤマーズが先頭に立ちますが、その外をインディチャンプが急回転のピッチ走法で一気にかわして逆転。この2頭で決まるかと思いましたが、残り200mを切ってからのグランアレグリアの加速が2頭をさらに上回りゴール前で逆転、先頭ゴールとなりました。

安田記念スプリンターズステークスと併せてG1を3連勝となったグランアレグリアでしたが、今回は楽な勝利ではありませんでしたね。道中は2列目のアドマイヤマーズを1列後ろでマークする作戦。レースのペースが上がったところで自身もポジションを上げにかかったのですが、小脚の利くインディチャプに横ピッタリにつけられてブロックされ、外に持ち出せず(ここは福永騎手の好騎乗)。ゴール手前の坂下まで前が壁になりっぱなしでしたから、そこからの逆転劇にはびっくりしました。30mぐらいのショートスプリントで爆発的な脚を見せての差し切り。

0秒1差2着のインディチャンプ、さらに0秒1差3着のアドマイヤマーズは騎手の好判断で好レースを演じましたが短距離女王の圧倒的な脚に屈する形に。上がりの瞬発力勝負に持ち込みたくないアドマイヤマーズは前半スローと見ると残り800m過ぎから早めに動いての押し切りを狙い、機動力に優れたインディチャンプはグランアレグリアを馬群に閉じ込めつつ直線勝負で前を全部かわしました。善戦しましたが勝ち馬が一枚上でしたね。

注目していたサリオスは0秒4差5着。道中は12頭一団の先行馬群から少し離れた13番手。スローペースでしたし、大外枠発走から外・外を回しての直線勝負では全く勝ち負けに関われませんでした。巡航速度に欠ける馬ではないのですから、序盤からもう少し前で競馬をしてほしかった。

馬券はボックスで抑えていた馬連が的中。

 

さて今週はジャパンカップ

今年の三冠馬コントレイル・牝馬三冠馬デアリングタクトにとっては初の古馬との対戦であり、迎え撃つ古馬の大将格が一昨年の牝馬三冠馬のアーモンドアイ。豪華なメンバーとなりました。さらに言えば昨年は外国馬の参戦がありませんでしたが、今年はコロナ禍の情勢にも関わらずウェイトゥパリスが参戦。6月にサンクルー大賞を勝った仏G1馬の出走で国際招待競走の格好はつきました。東京競馬場で観戦できるのが四千数百人程度なのが非常に残念ではありますが、これは仕方のないところ。。。

府中の芝コースは先週から引き続きCコースを使用。直線の内側が見た目にも荒れていて、土曜日のレースでは終いの攻防はインコースを開けての争いになっていましたが、時計はまずまず速いものが出ています。外差しも決まりますが、目立つのは馬場の3分どころを通った馬。コース上の芝が傷んで伸びない部分が帯状になっているすぐ外側で、直線で巧くそこを衝ければ有利に。

 

ヨシオ陣営が逃げ宣言も出していましたが、ペースを握るのはトーラスジェミニでしょう。常に前半から急流を演出するという逃げ馬ではありませんが、上がり勝負を嫌い平均的なラップを刻む作戦でしょうから、道中はそれなりにペースは流れるのでは。

終いのトップスピード比べに加えて、道中の巡航速度や体力、乗り手の判断と馬の反応も問われる厳しい一戦になりそう。

 

注目はデアリングタクト。

同じ府中2400m戦のオークスでは、徹底マークにあって苦労しましたが、直線僅かにできたスペースに反応よく飛び込むと一気の加速で差し切りました。決め手のスピードがあり、長く良い脚を使え、勝負どころの反応も良い優駿。デビュー以来鞍上を務める松山騎手は今年キャリアハイ確定の充実期で、今回は53キロの斤量も魅力的。

秋2走目、前走から中5週のローテーションで、追い切りは軽めでしたが無理のない仕上げ。

相手関係は一気に強化されますが、同世代牝馬相手の圧倒的な力量差を踏まえれば、ここでも。

 

中3週で引退レースとなるアーモンドアイは、体を大きく使った動き自体は悪くなかったですが稽古の内容が軽いように見えたのが少し不満。

菊花賞から中4週のコントレイルは、今回調整にちょっと苦労しているなという印象。ここが秋3走目で前走に調子のピークを合わせたせいでもあるでしょう。”チーム・ノースヒルズ”の僚馬のアシストも今回はなし。試金石の一戦ではありますが、苦しいか。

 

オッズ面では『三強』ムードではありますが、他のメンバーもなかなか侮れない馬が揃っているので相手は絞らない方向で。ほぼ1年ぶりの実戦ながら消耗戦向きのワールドプレミア、長期休養明けの鳴尾記念で不向きなコース条件ながら勝ち切ったパフォーマプロミスあたりは配当妙味もあって期待しています。

 

◎ デアリングタクト

○ アーモンドアイ

▲ グローリーヴェイズ

△ キセキ

△ ワールドプレミア

△ パフォーマプロミス

 

馬券はデアリングタクトからの馬連・三連複流しと、パフォ―マプロミスとのワイドを考えています。

さてどうなりますか。

 

マイルチャンピオンシップ 予想

先週のエリザベス女王杯はラッキーライラックが優勝。

予想に反してハナを切って行ったのはノームコアでした。速い時計の出るコースコンディションで上がり勝負には持ち込みたくなかったのでしょうか、積極的に序盤から出してゆきましたが、馬が気負ってペースを落ち着かせることができませんでしたね。単勝2番人気の馬の暴走で淀みない流れで向こう場面へ。

道中2番手のリアアメリアはおそらく事前の作戦ではスローペースに落としたかったのでしょう、ノームコアを無理に追いかけることなく自分のラップを刻もうというような走りでしたが、後続に突っつかれる苦しい展開。2番手以降も速い流れで、なかなかペースが落ちないなと思いながら観ていました。

縦長の隊形で先行馬には苦しそうな展開、一方で馬場は前有利のコンディション。勝利への決め手は騎手の判断と、馬の地力でした。

3コーナーで道中後ろから5番手あたりにいたウラヌスチャームがロングスパートを仕掛けると、ウラヌスチャームの1列前で折り合っていたラッキーライラックがこれの後ろについて先団に進出。ラッキーライラックは4コーナーで更に外に持ち出すと一気に前を捕まえ、直線入り口で先頭に。

直線では外からラヴズオンリーユーとサラキアが猛然と追いこんできますが、ラッキーライラックは最後の登坂でも脚色衰えず、クビ差凌いで先頭ゴール。昨年に続いての連覇となりました。

勝ったラッキーライラックは大外枠からの発走で、序盤にどうポジション獲りをするのかがレースの勘所と見ていたのですが、ルメール騎手の判断は前に馬を置いて折り合いをつけることを最優先にして、内・前という理想は捨て置くというものでした。道中は中団後ろ目の外にいましたが、ミスニューヨークあたりの陰で馬を落ちつかせて巧く脚を溜めていましたね。

3コーナーからのスパートについては、タイミングも馬の反応も最高でした。ラッキーライラックは残り800~400mの2ハロンをおそらく22秒台前半で走破しているのですが、内回りのコーナーを高速でマクっていってのこのタイム。さらにこの後、直線の上り坂もこなしてラスト2ハロンを22秒台後半でまとめ、リードを保ってゴール。他馬とはちょっと地力が違っていました。2着サラキアとの着差はわずか0秒1ですが、この時計の差以上に力の差を感じました。

2着サラキアは怖がりなところがあって、今回は縦長の隊列になったのが良かったように思います。後方外目をリラックスして走れたのが末脚発揮に繋がったのでは。

2着とタイム差なしの3着ラヴズオンリーユーは、外回りだったら2着はあったかなという印象。

ロサグラウカは1秒1差15着。こちらはスタートで後手を踏んで先行できず、序盤で終戦といった感じでした。

馬券は単勝とワイドが的中しました。

 

 

さて今週はマイルチャンピオンシップ

阪神競馬場も好天続きで、先週ほどではないにしても速い時計の出る馬場になっています。ただ、内ラチ沿いの芝に傷みが出始めているのか、結構外差しも効いている印象。

前走にて溜め逃げの作戦で久々の勝利を挙げたカツジがいますが、おそらくハナを切るのは内枠を引いたレシステンシアになるのでは。これにラウダシオンあたりがついていって、3歳馬の先導で淀みない流れになりそう。

 

この3歳世代の大将格がサリオス。

今のところ、現3歳世代はあまり強くないという印象を持っているのですが、この馬に関してはコントレイルに唯一対抗してこれた牡馬でそこまで軽く扱わなくても良いかなと考えています。

菊花賞天皇賞もパスして、ここが毎日王冠以来のレース。阪神の芝マイルは朝日杯を制した実績があります。今回レシステンシアが引っ張る流れはおそらく急流で、ビアンフェがハイペースを刻んだ朝日杯と似たような流れになるかも。ペースが速くても先団につけられるスピードと心肺能力があるので、ヘンに緩んで馬群がゴチャつく可能性が低いのは歓迎材料。

余力充分で押し切った毎日王冠の内容から、古馬との斤量差が1キロに縮まってもまだ大丈夫と見ました。

稽古では馬が走る気がありすぎて併せ馬にならず、判断が難しいところ。阪神マイル戦なので大外枠でも気にせず買おうと思っているのですが、外に馬がいない状態でずっと走るのはどうなるのかな、というのは少し懸念している点です。

きちんと流れに乗れればという条件付きで期待。

 

相手は安田記念上位組のグランアレグリアとインディチャンプ。

カツジは前走スワンステークスの勝利がフロック視されて、今回も人気薄のままですが、ニュージーランドトロフィー勝ち馬でもともと地力はあった馬。ここのところは出遅れ癖で流れに乗れず凡走大敗といったレースが多かったのですが、前走ではスタートを五分に決めてテンから行き脚がつくレースができていました。今回は中団からの競馬になりそうですが、前走が良いきっかけになっていれば再度の好走も。

 

◎ サリオス

○ グランアレグリア

▲ カツジ

△ インディチャンプ

 

馬券は馬連ボックスと、カツジの単複を少々と考えています。

さてどうなりますか。

 

エリザベス女王杯 予想

先々週の天皇賞はアーモンドアイが優勝。

ゲートが開いてすぐに、4番のダノンキングリーと5番のウインブライトが接触。弾かれたウインブライトが外に流れ、同時に8番のキセキが先行しようと内へ切り込んできたため、間の6・7番のフィエールマンとクロノジェネシスが挟まれて後方に押しやられる不利がありました。

ダノンプレミアムの逃げは前半1000m60秒5。コースコンディションとメンバーレヴェルを考えるとかなり遅い部類で、予想通りというか、予想以上のスローペースに。

やや離れてダイワキャグニー、1列後ろにキセキ、この半馬身差外にアーモンドアイという先団。序盤不利があったフィエールマンとクロノジェネシスはアーモンドアイより2列後ろの位置取り。

3コーナー、外枠が響いて序盤位置が獲れなかったジナンボーが大外を上がってゆきますが、それ以外はほとんど位置関係が変わらず直線へ。

内ラチ沿いでダノンプレミアムが粘りますが、残り150mほどでアーモンドアイが楽な手応えでこれをかわして先頭に。外目をクロノジェネシスが、さらに外からフィエールマンが猛烈な脚で追いこんできますが、アーモンドアイは半馬身のリードを保って先頭ゴール。8つ目のG1タイトル獲得となりました。

道中ペースが緩んで得意の上がり勝負、12頭立てでゴチャつく場面に巻き込まれず、先団の外目をキープして不利なくコースを回ってくる、、、アーモンドアイには理想的なレース運びとなりました。予想時点では重め残りを疑っていましたが、パドックではそういったところは見受けられず、数字も過去最高体重とはいえ前走比プラス2キロにとどまっていました。今回は態勢整った中できっちりと勝ち切った、横綱相撲の一戦。

一方で0秒1差2着のフィエールマンにとっては悔しい敗戦。前半はソロソロっと中団からついて行くのがこの馬の競馬でしょうが、序盤の不利がなければ道中はもう1列前、アーモンドアイをマークする位置につけられていました。頭数的にもレースラップにしても無理なく追走できていたはずで、着順は入れ替わっていておかしくない。。。とはいえ、上がり3ハロン32秒7の脚は見応え充分で、流石はG1・3勝馬の力量を見せてくれました。

2着とタイム差なしの3着・クロノジェネシスも序盤の不利に泣いたクチ。勝ち時計が1分57秒8と、少しかかった点が向いたのもありますが、大回りの府中コースで位置取りを悪くしての追い込みでここまで差を詰めてくるとは、予想外の好走でした。大阪杯宝塚記念、そして今回とどんどん強くなっている印象があります。

馬券は馬連とワイドが的中しました。

 

さて今週はエリザベス女王杯

京都競馬場の改修で、今年は阪神内回りの2200mという条件での一戦。

阪神の芝コースはかなりの時計の出る馬場になっていて、土曜日は高速決着の連続に。基本的に逃げ先行有利、ゴール前の急坂で止まる逃げ馬がいても好位からの差しで決まっており、道中前目の位置を獲れないとかなり厳しい、といった印象です。

 

連覇を狙うラッキーライラックは大外枠を引いてしまいました。道中は前に壁を作って折り合いたいこの馬には嫌な枠順で、どうにかして序盤に内の前目に潜り込めるかが勘所になりそうです。阪神の2200mコースは下りの長い直線から始まり、各馬並走する中を内に寄せるのはなかなか難しそうです。今回初コンビを組むルメール騎手は折り合いをつけながら前の位置を獲るのは巧いので、彼の技術に期待したいところですが。。。

その点をクリアできればやはり有力な1頭。同じコースの宝塚記念では2秒5差6着と敗れましたが、序盤の位置取りはまずまず巧くいったものの、力の要る馬場と淀みないペースに消耗しての敗戦。今回は良馬場でレースができそうですし、好位からのチョイ差しは人馬共に得意とするところ。大型馬で阪神の急坂にもめげないのは実績でも示しています。

稽古もよく動けていると思います。

 

昨年の3着馬ラヴズオンリーユーもここでは実績上位。好位差しの戦術も嵌まりそうで有力な1頭。

ただし、淀の外回り2200m戦の方がこの馬向きではあったように思います。阪神でも2戦2連対の戦績がありますが、内回りよりは外回り向きでは。

 

他で注目はロサグラウカ。

前走・前々走と道中控えて大敗していますが、今回はブリンカー装着でテンから出して行きそうです。最高速度では他馬に劣るかもしれませんが、トップスピードを長く維持することに関してはこのメンバーでも上位と見ています。

人気はまったくありませんが、前が止まらない馬場なら面白い1頭。

 

◎ ラッキーライラック

○ ロサグラウカ

▲ ラヴズオンリーユー

△ ウラヌスチャーム

 

馬券はラッキーライラック単勝馬連と三連複のボックスに、ロサグラウカの単複とワイド流しを考えています。

さてどうなりますか。

 

天皇賞・秋 予想

先週の菊花賞はコントレイルが優勝。

ダービーの時もそうでしたが、今回もノースヒルズ勢の連携プレイが奏功。スタート直後、マイペースの逃げで連勝中のバビットが出かかるところ、外から猛然と被せに行ってハナを奪ったのがキメラヴェリテ。ディープボンドは先団5番手の外目に構え、その1列後ろにコントレイル。ディープボンドが譲ればいつでもコントレイルが外へ持ち出せる陣形を早々に作り上げました。

ペースはキメラヴェリテががくんと落としてかなり緩いペース。最初の1000mが62秒2、中盤1000mが62秒6。天気が良かったためか土曜日よりも日曜日の方が速い時計が出やすい馬場になっていて、予想記事を書いていた時よりも少し速い決着になりそうな予感があったのですが、このペースはノースヒルズ陣営にしてもちょっと緩すぎるのではないかなと見ていました。

ペースが遅ければコントレイルの距離面の不安をカバーできるでしょうが、走破時計が遅くなれば他の馬でもマークしきれてしまうのではないかな、と。

3コーナー坂の下りでもそれほどペースアップはなく、直線手前でようやくディープボンド・コントレイルがスパート。コーナリングで外へ持ち出してコントレイルが先頭に立ちますが、スタート直後からコントレイルの半馬身後ろでピッタリマークしていたアリストテレスがついてきて2頭の追い比べに。一度はアリストテレスの脚色の方が優勢に見えましたが逆転には至らず、クビ差でコントレイルが先着ゴールイン。

「7戦7勝!無敗の三冠達成!」とレース実況は興奮していましたが、正直なところ、そこまでの好レースでもなかったなという印象。いや、無敗の三冠馬誕生ですから本邦競馬史の歴史的なシーンであることは間違いないのですが、ノースヒルズ勢の連携の前にいいようにやられっぱなしで、同世代の牡馬が弱かったなぁという思いの方が強い。

ディープボンドがチームオーダー関係なしに脚を溜める乗り方をしてくれたら、とか、サトノフラッグの博打(先行勢が崩れる方に賭ける)が当たってくれてたら、などありますが、盛り上がるシーンがあまりなく三冠が終わってしまったな、と。最後のアリストテレスの抵抗も、勝ち時計が3分5秒5程度なら他にもマークできる馬がいて当然よね、といった印象。

この三冠馬がホンモノなのかどうかは、次走まで判断を待ちたいところ。もしもコントレイルの次走がジャパンカップになれば、牝馬三冠のデアリングタクトや古馬トップクラスの馬との対決となって出走馬レヴェルは一気に上昇。格好の試金石になります。是非是非、態勢を整えてここに出走してきてほしいところ。

狙っていたターキッシュパレスは2秒4差14着。道中はほぼ最後方。スローペースでレースが流れる中、仕掛けも遅く終始後方のまま。見どころのないレースで非常に残念。一方、他の狙い馬のディープボンド・サトノフラッグは際どい3着争いを演じ、勝ち馬から0秒6差3着がサトノフラッグ、0秒7差4着がディープボンド。

馬券はサトノフラッグの複勝が当たりましたが『負けなかった』程度の払い戻しに。

 

さて今週は秋の天皇賞

出てくれば人気になるはずだった3歳馬サリオスが回避したため、古馬12頭の争いに。

断然の人気はアーモンドアイで、単勝1.5倍前後。少し離れてクロノジェネシス。今年の芝の古馬中距離路線は大阪杯(ラッキーライラック)も宝塚記念(クロノジェネシス)も牝馬が制していて、人気サイドの決着なら天皇賞牝馬が勝つことになりますが、はたして。

この秋の府中の芝コースは高速決着のイメージはありませんが、3~4コーナーの内などが荒れていて外からの差しも良く決まっている印象がありました。今週からBコース使用になって内の先行馬が台頭するか注目していましたが、土曜日のレースを見た感じでは、柵が移動してもまだ内寄りはあまり良くなさそうな印象。上がりも結構速く、土曜の古馬1勝クラス(天皇賞と同じ2000m戦)では推定上がり33秒0で勝ち馬は差していました(このレースはかなり遅いペースでしたが)。去年よりは時計のかかるコンディションだと思いますが、それでも勝ち時計は1分57秒を切るぐらいのレースになるのでは。

 

キセキが差しに回るようになったので、外からジナンボーがおっつけてゆくにせよ、内から馬なりにダイワキャグニーが進出するにせよ、ゆったりとした流れになりそう。12頭だてならそれほどゴチャつくこともなく、直線入り口辺りまでは淡々と進みそうで、上がり勝負となるのでは。別の仕掛けがあるとすればキセキかウインブライトのマクリか。

 

アーモンドアイは安田記念から5ヶ月ぶりのレース。勝った昨年と同じローテーションで臨みます。道中ペースが緩みそうなのはこの馬にとっては悪くない材料で、得意の高速馬場とまではなっていませんが現状のコースコンディションも影響はないと見ています。

気になるのは馬体がちょっと大きく見えすぎる点で、追い切り後の馬体重も496キロと少々重め。安田記念の敗因のひとつはスタートで反応悪く後手を踏んだことでしたから、馬体が仕上がり途上で反応が今ひとつの状態なら他馬に後れをとるシーンがあるかも。

 

注目はフィエールマン。

G1を3勝の実績馬も、長距離専門と見られているのか馬券はそれほど人気になっていません。

超のつく高速馬場でマイラー仕切りのレースをやられたら分が悪いかもしれませんが、そこまで軽い馬場でもなく、かといって道悪でもなく、前半ゆったりと流れるレースが予想される条件ならば、2000m戦でも評価を下げる必要はないかと。

上がり2~3ハロンの勝負になっても、或いは何かがマクっていってロングスパート消耗戦になっても、この馬には末の決め手も心肺の強さもありますし、なにより反応が良いので勝負どころを逃がさない。

主戦のルメール騎手をアーモンドアイに譲る格好になったのはややマイナスですが、真ん中の偶数枠を引いてどっしり構えられるのは好材料

稽古も良く動いていたと思います。こちらは馬体もスッキリ。オールカマーを熱発で回避しましたが、立て直して仕上げられていると見ました(反動があるとすれば次走か?)。

 

 

◎ フィエールマン

○ ダノンプレミアム

▲ ダイワキャグニー

△ スカーレットカラー

注 アーモンドアイ

 

馬券はフィエールマンからのワイド流しを本線に、単勝馬連を考えています。

さてどうなりますか。

 

 

 

菊花賞 予想

先週の秋華賞はデアリングタクトが優勝。

馬場状態は稍重発表。晴れてはいましたが予想していた以上に力の要る馬場で、特に内ラチ沿いは路面が掘れて走りづらそうでした。

好発を決めたマルターズディオサが先行。2列目のインで進むようなイメージで予想していましたが、田辺騎手はハナを主張して押し出してゆきました。隊列が決まったらペースを落としたかったところでしょうが、ホウオウピースフル・ウインマリリンに絡まれ楽はさせてもらえませんでした。前半1000mを59秒4での通過は、馬場を考えると先行勢に厳しいペースだったと思います。

デアリングタクトは前半は中団より後ろのバラけた馬群の外目につけ、とにかく包まれないような安全な位置をキープしようといった意図が見えました。

中盤もなかなかペースが落ちず、馬群やや縦長で3コーナーに入ると様相一変。デアリングタクトが馬群外目を通って好位に取り付き、これをマークするように中団の各馬も仕掛け、馬群は一気に凝縮。オーマイダーリン・パラスアテナ・ソフトフルートらはデアリングタクトの外から競りかけようとしたため(しかしマクリきれず)、直線入り口では横にズラッと広がった隊列に。

外々を回した分距離のロスはありましたが、直線でデアリングタクトの前を塞ぐ馬はなく、あとは純粋な末脚比べ。馬場の外目を悠々と、そして力強く抜け出し、デアリングタクトが余裕の先頭ゴール。無敗の牝馬三冠達成となりました。

2着馬との差は1・1/4馬身差(0秒2差)でしたが、着差以上の完勝。鞍上の松山騎手は不利さえ受けなければ勝てるという自信があったのでしょう、とにかく安全な位置を選んでレースを進めていました。また馬も立派にそれに応え、特に3コーナーで機敏に動いて、かつ終いまで長く良い脚を使った点は素晴らしかった。

デアリングタクトをマークして果敢に勝負しにいったソフトフルート・パラスアテナが3着4着で、デアリングタクトが上がった後のスペースに潜り込んだマジックキャッスルが2着を『拾った』ようなレースでした。18頭のうちの17頭までは、もう一度レースをやったら着順がすべてひっくり返ってもおかしくないような印象。

マルターズディオサは1秒0差7着。不向きな荒れ馬場で頑張っていましたが、道中ペースを落とし切れずに最後は息切れ。

ヤマザクラは2秒3差14着。好位の内目で競馬を進めていましたが、終始、荒れたインコースを走り続けていては伸びきれない。

馬券はハズレ。

 

さて今週は菊花賞

デアリングタクトに続いて、牡馬も三冠馬誕生なるかと注目されています。

その二冠馬コントレイルが馬券では断然の人気。単勝は1.1倍からオッズが動きません。1.3倍までは上がらずに締め切りを迎えそうな勢い。

淀の芝コースは先週に引き続いてのAコース使用で、時計はかかっています。芝が傷んでいる様子も顕著で、力の要る馬場。菊花賞は出走馬全馬が未経験の3000m戦ですが、中距離戦でのスピードの優位性よりも、体力の優劣がモノを言いそうな今年のレース条件に。

 

二冠馬コントレイルはここまで完成度の高さから、同世代相手に土つかずの6連勝。スローペースでも折り合えて、直線反応よくスパートをかけられる優等生で、中距離戦ではここまで同世代の誰も勝負に持ち込めていません。唯一の好敵手候補だったサリオスも秋は天皇賞へ向かうため今回は不在。

ですので、同馬についての今回のポイントは、淀の3000mを3分5秒で走れるのかどうかという点かと。

レース中の不利の有無については予想しづらいものがありますが、同馬主のディープボンドと実質同じチームのキメラヴェリテをラビットにできるので、進路を塞がれるような不利は考えにくい。

一方体力面については不安が。ダービー、神戸新聞杯と芝2400m戦を連勝してきていますが、時計面ではそれほど高評価はできず、この馬のベストパフォーマンスは1800m戦の東スポ杯。この先、古馬相手のレースでは1600~2000m戦あたりが最も勝負できる土俵になるのではと見ています。

今の淀の芝は体力を削いでくる難しい条件で、いかにラビットを壁にして折り合っても二度の坂越えの消耗は相当激しくなるでしょう。連勝が止まるならここでは。

 

狙うのは、ここまでの実績よりも、配合などから長距離戦で上昇しそうな馬を。

 

ターキッシュパレスは中距離戦では決め手のスピードに欠け、不良馬場を助けに2勝クラスを突破してきたような馬。力の要る馬場での体力勝負は向いています。

馬体の完成度もまだまだのように見えますが、血統面では距離延長は歓迎。Nureyev + Sadler's Wells +Never Bend と欧州でよくみかける組み合わせをベースに、『長距離でもバテない馬』になっています。

Lorenzaccio 5,6×6 という大番狂わせ(Nijinskyを破っての英チャンピオンステークス勝ち)の血も内包していて、一発の魅力あり。

 

ディープボンドは淀での好成績もあり、距離延長も対応できそうなので狙いたい1頭なのですが、おそらくコントレイルの為の立ち回りを要求されそうなのが残念なところ。道中無理せずじっくり溜めれば好勝負が期待できるのですが。

サトノフラッグは秋初戦がゴール前案外な結果だったのが不満ですが、中間の気配からは叩いた上積みはありそうです。大きく人気を落としていますが、弥生賞を見ても荒れ馬場は向いているでしょうし体力勝負なら見直せます。

 

◎ ターキッシュパレス

○ サトノフラッグ

▲ ディープボンド

 

馬券は3頭の単複を考えています。中でも、人気は全くないですがターキッシュパレスの単複を厚めに。

さてどうなりますか。

 

 

秋華賞 予想

先々週のスプリンターズステークスはグランアレグリアが優勝。

ビアンフェがゲート入りを嫌がって発走が5分以上が遅れるというアクシデントがあってからのレース。

予想通り内からモズスーパーフレアがハナを主張し、首尾よくペースを握れたか、、、と見えたところに外から絡んできたのがビアンフェ。昂ぶったビアンフェを騎手が抑えきれず暴走状態になり、この2頭の前半600m通過は32秒8。モズスーパーフレアは昨年のこのレースも前半32秒8で入って2着に残りましたが、今年は昨年とはコース状態が異なり、かなり時計のかかる馬場。同じ32秒8でも今年はかなりのハイペースになってしまいました。

前の2頭から離れた2列目にダノンスマッシュやミスターメロディらが並び、3コーナーから、ダノンスマッシュは外へ、ミスターメロディは内へ進路を取って直線へ。

ミスターメロディが逃げ馬をかわして先頭に立ちますが、インコースは走りづらいのか突き抜けきれない。距離ロスがあった分後ろになったダノンスマッシュが前を窺いますが、さらに外から別次元の脚で突っ込んできたのがグランアレグリア

1頭だけ違う脚色で残り50mあたりで一気に先頭に立つとそのまま先頭ゴール。

グランアレグリアは道中後方待機からの直線一気。ハイペースで前の馬がやりあったのはこの馬に向いた展開になりましたが、それにしても強烈な決め手を見せてくれました。

レースの上がり3ハロンが35秒5かかったのに対し、グランアレグリア自身の上がりは推定33秒6。序盤に流れに乗れずにいたにせよ、この『1秒9差』を繰り出して鮮やかに勝ち切ったのは素晴らしかった。前走比プラス12キロ、昨年末の阪神カップからの通算では30キロ増えた馬体は重め残りに見えましたが、これはこちらの見方を変えなければなりませんね。

0秒3差2着のダノンスマッシュは外を通った川田騎手の判断も良く、ゴール前までしっかり伸びていて好レースではありました。今回は相手が悪かった感じ。

狙っていたダイアトニックは1秒4差13着。序盤から意外なほど位置が獲れず、見るべきところのないレースに終わってしまいましたが、その後骨折が発覚。長期の休養が必要とのことで残念なことになってしまいました。

馬券はハズレ。

 

さて今週は秋華賞

来週の菊花賞と併せて、牡馬・牝馬同年に無敗の三冠達成なるか、この秋のG1戦線の最大の見どころでしょう。先週から競馬場に限定的ながら観客入場も可能になり、偉業達成となればその場にファンも立ち会えることに。少しずつですがかつての競馬場に戻りつつありますね。

春2冠馬デアリングタクトはステップレースを使わず鉄砲使いの本番直行。本命不在の東西のステップレースを制したのは阪神ジュベナイルフィリーズ1番人気だったリアアメリアと、同じ阪神ジュベナイルフィリーズで2着だったマルターズディオサ。新顔が台頭したというよりは、3歳春が不本意な結果に終わった実績馬が立て直してきたといった印象で、デアリングタクトが万全の状態で出走できるならば、番付序列は2番手以降の入れ替えに終始してしまうかな、、、といった感想。

 

ただし、波乱の要素が全くないわけでもなく、ひとつはコース状態。土曜日はかなり雨が降って午後は重馬場での競馬。かなり時計がかかっていました。日曜日は晴れて馬場状態は回復してゆきそうですが、同じように土曜日に雨が降り、日曜日は止んだ先週、稍重発表の日曜後半のレースでも時計はかかり気味でした。芝の傷みが残っていそうで、晴れても走りづらい馬場状態になるのでは。

もうひとつは京都の内回り2000mという舞台設定。オークスにせよ、ステップレースのローズステークス紫苑ステークスにせよ、上位人気馬の直近のレースは揃って道中スローペース。序盤から激しいポジション争いでペースが上がることの多い淀の内回り2000mでは、前走の着順はアテにならないでしょう。

 

と、荒れる可能性も考えては見ましたが、やはりまず注目しているのはデアリングタクト。

この3歳世代のレースで、時計のかかる馬場で消耗戦だったものと言えば、まず挙げられるのは桜花賞。雨で力の要る重馬場になり、ペースも上がってのバテ合い・凌ぎ合い。そこでも決め手を発揮して差し切った馬ですから、今回の条件でも評価を下げる訳にはいかないでしょう。スローペースのオークスにしても道中は中団後方で包まれ、その不利を跳ね返しての完勝ですから、ペースが流れて隊列が縦長になればよほど競馬はしやすいはず。

7枠13番という枠順はあまり良くはないですし、流れひとつで先行馬同士の決着になる乗り難しいコース条件、休み明けぶっつけ本番と不安要素もなくはないですが、このメンバー相手なら。

 

人気を被ったデアリングタクトから馬券を買うなら相手は絞らないといけません。

力の要る馬場向きで内枠を引いたミヤマザクラは、こちらもぶっつけ本番のローテーションながら稽古も動いており注目。

紫苑ステークス勝ち馬のマルターズディオサは、春より立ち回りが上手になってきたように見えて、内回りコースでも対応してきそう。好枠を活かしてなだれ込みに期待。ただし水気がまだ残るような馬場状態は向かなさそうなので、時計のかかり具合は別にして良馬場発表ぐらいまで乾いてほしいところ。

 

◎ デアリングタクト

○ ミヤマザクラ

▲ マルターズディオサ

 

オークスで狙った(馬券は外れた)3頭を再度狙ってみます。馬券は3頭の馬連・ワイドのボックスと三連複を考えています。

さてどうなりますか。