有馬記念 予想

先週の朝日杯フューチュリティステークスはジャンタルマンタルが優勝。

シュトラウスがスタートで出遅れ、セットアップが押し出されるようにいったんはハナへ出たのですが、3コーナー手前でシュトラウスがかかってしまい先頭へ、レースは乱ペースになってしまいました。シュトラウスはハナに立ってからは折り合いがついていたように見えましたが、流石に3コーナー手前から飛ばしてしまっては終いまでもたない(結果は0秒8差10着)。今回は先行して息を入れたかった組には厳しい流れになってしまいました。

では追い込み勢に有利になったかというとそちらも難しいところで、直線は強風で若駒には辛いコンディション。追われてヨレる馬が多く、なかなか決め手を発揮できる馬がいませんでしたね。

そんな中、勝ったジャンタルマンタルは道中3列目イン。シュトラウスの動きにも惑わされないポジションで道中は折り合い、4コーナーで前にスペースができると内をスルスル上がって直線入り口で先頭。ラチ沿いから馬場の良い外寄りのコースへスッと移動するとリードを作り、そのままジリジリ押し切っての先頭ゴール。

勝ち時計は1分33秒8。

勝ったジャンタルマンタルは完成度と操作性の高さで一枚上手の存在でした。4コーナーからの絶妙の進路どりを含め、乱ペースのレースの中、非常にスムーズに走り切りました。これで3戦3勝、中山の皐月賞でもこの操作性の高さは有効なはずで、順調にいけば来春も有力候補でしょうか。

狙っていたタガノエルピーダは0秒2差3着。非常に惜しかった。序盤の位置取りも良く、道中の乱ペースにもまずまず対応できていたように見えましたが、最後の直線で内から外から他馬に寄られて追いにくいところがありました。ジリジリ伸びましたが大外からエコロヴァルツの追い込みにあい3着。力のあるところは見せられましたが賞金は積めず。これが来春にどう影響するでしょうか。。。

馬券はハズレ。

 

 

さて今週は有馬記念

中山の芝コースはAコースを使用。4週連続のAコース使用で徐々に馬場が荒れてきているはずなのですが、土曜日の競馬は高速決着が目立ちました。オーバーシードされた洋芝が程よく根付いてきているのか、暮れの開催としては上がりも全体時計も速い時計が出るコンディションになっています。日曜日も晴れて良馬場のレースになる見込みで、ペース次第では昨年より速い、2分31秒前後の決着になりそうです。

4番枠を引いたタイトルホルダーがハナを切りそうで、アイアンバローズが番手に構え、前の隊列はすんなり決まるでしょうか。ここが引退レースとなるタイトルホルダーですから、この馬らしい、平均的に速いラップを刻んで終いまで踏ん張るレースを仕掛けてくるのでは。

 

注目はディープボンド。

近走は動きたいところで動けず、キレ負けするレースが続いていましたが、今回はブリンカーを着用して一変の気配。一昨年の有馬記念は惜しくも2着。コース相性は悪くなく、この枠なら3列目のインあたりで道中折り合えそうに見えますし、ブリンカー効果で反応よくスパートがかけられれば、イクイノックスやリバティアイランドのいない今回のメンバーなら高速馬場でも勝ち負けまで持ってこれるはず。

稽古は、年齢的にもローテーション的にも目いっぱいの負荷をかけるようなものではなかったのですが、やわらかく大きな動きで気配は上々。ジャパンカップでは輸送で大きく体重を減らしていましたから、軽めでテンションを上げすぎない調整には納得がいきますね。

6歳暮れで、G1タイトル獲得のチャンスはもうそう多くはないはず。ここで一発決めてもらいたい。

 

◎ ディープボンド

ジャスティンパレス

▲ シャフリヤール

△ ソールオリエンス

△ タイトルホルダー

 

馬券はディープボンドの単複が本線で、加えてワイド流しと三連単1頭軸マルチを考えています。

さてどうなりますか。

 

朝日杯フューチュリティステークス 予想

先週の阪神ジュベナイルフィリーズアスコリピチェーノが優勝。

シカゴスティングの逃げは前半4ハロン46秒4。このクラスと馬場コンディションから考えるとやや遅いペースで、後続も楽な手応えで進んでいました。3~4コーナーでもペースはあまり上がらず、密集馬群の形で直線へ。

上がり勝負、進路を探してちょっと詰まるような馬も出た中、外から抜け出てきたのがアスコリピチェーノとコラソンビート。次いで道中はアスコリピチェーノの直後をずっと進んでいたステレンボッシュが内に進路変更して2頭の争いに加わり、ゴール前の登坂でアスコリピチェーノとの併せ馬に持ち込む。

最後はアスコリピチェーノがもうひと踏ん張りを見せて先頭ゴール。勝ち時計は1分32秒6。

アスコリピチェーノがレースセンスの良さで混戦を制したという印象。圧倒的な脚力というのは見せられませんでしたが、スムーズに序盤ポジションを獲り、反応よくスパートして馬群から抜け出し、ゴール前の競り合いで勝負強さを見せました。来春のクラシックの主役となれるかはわかりませんが、無事に冬を越せればもちろん有力馬となる存在でしょう。

狙っていたステレンボッシュはタイム差なしの2着。終いの脚は勝ち馬以上という印象を受けましたが、騎手のゴーサインに反応が遅れたところが痛かったですね。

馬券はハズレ。

 

 

さて今週は朝日杯フューチュリティステークス

阪神芝コースは今週もAコース使用。週中の雨で馬場は湿り気味。土曜日は曇り空の下での競馬でしたが時計はかかり気味で、乾く前に開催があったことで日曜日は更に力が要りそうなコンディションになりそうです。さらに明日は強風の予報。直線強い向かい風となれば、差し馬には厳しい条件になりそうです。

2歳馬のキャリアの少なさに加えて対戦経験の少ないメンバー構成で難解なレース。3戦とも逃げの手を打っているセットアップがここでも先行するかなと見ていますが、これは函館・札幌の洋芝コースでスローの逃げを続けていて、そう速いラップを刻めるイメージが湧かない馬。これならばテンから動いてハナを奪う他の馬が出てもおかしくないと思われます。また、馬柱にかかり癖のある馬が何頭か見えているので、意外と乱ペースになるかもしれません。

 

注目は1戦1勝の牝馬タガノエルピーダ

新馬戦はスローの逃げ馬の直後から進み、直線逃げ馬を捕まえての差し切り勝ち。逃げたクランフォードにはかなり粘られましたが、この馬は先々週の未勝利戦を好時計で楽勝した素質馬。タガノエルピーダ上がり3ハロン33秒5で、ゴール前は11秒0-11秒0とかなり優秀。長く良い脚を使えていましたし、これなら2歳女王の座も、、、と期待したところで先週の阪神ジュベナイルフィリーズは抽選除外。

1週予定が延びての今回の出走。舞台は同じ阪神マイルとはいえ、牡馬相手のG1は楽な条件とは言えませんが、稽古の動きは先週以上。スピード感あふれる足捌きで調子は上向きと見ました。これならばここでも。

内寄りの5番枠、隣が逃げ馬候補のセットアップというのも好条件。序盤に2列目インあたりを確保して直線入り口で前を捕まえる、というようなイメージでいます。

 

前走出遅れた上かかりながら好時計で差し切ったダノンマッキンリー、前走折り合いをかなり欠きながら(おそらく不向きな)1800m戦を押し切ったシュトラウスは、ともに操縦性に問題を抱えますがかなりの素質馬。

タイキヴァンクールはキャリア3戦、一走ごとに確実に力をつけている馬。馬場が荒れてもこなせそうなので、人気薄ですが楽しみな1頭。

 

◎ タガノエルピーダ

〇 ダノンマッキンリー

シュトラウス

△ タイキヴァンクール

 

馬券はタガノエルピーダ単勝と、4頭の馬連ボックスが本線。加えて、タイキヴァンクールからのワイド流しとタイキヴァンクールの単複を考えています。

さてどうなりますか。

 

阪神ジュベナイルフィリーズ 予想

先週のチャンピオンズカップはレモンポップの優勝。

先行力のある馬が揃い、テンのポジション争いが激しくなることを予想していたのですが、フタを開けてみれば大外枠からレモンポップの坂井瑠星騎手がハナを主張して、1コーナー入り口で早くも単騎先頭。1~2コーナーのカーブを利用して徐々にペースを落とし、向こう正面では充分に息を入れて1000m通過60秒9という絶妙な逃げ。前半で勝負を決めてしまいました。

直線上り坂のあるコース形態に加え、パサパサに乾いたダートで後続の追い上げは難しく、危なげなくレモンポップの逃げ切り完勝。

勝ち時計1分50秒6。

今回はもう馬も強かったですし、鞍上も好判断、作戦が見事に嵌まってひとり舞台といった感じのレースでしたね。レモンポップについてはマイルまでしか距離経験がなかった点を不安視する声もありましたが、むしろ1800m戦の方が強いぐらいの印象を受けました。

狙っていたハギノアレグリアスは0秒8差6着。今回はちょっと勝ち負けまでいけるような展開にはなりませんでしたね。道中もう少し前のポジションで、4コーナーもう少し内目を回れていれば、もう少し上の着順になれたかもしれませんが、勝ち馬には完敗でした。

馬券はハズレ。

 

 

さて今週は阪神ジュベナイルフィリーズ

阪神の芝は先週に引き続きAコースを使用。良馬場で全体時計はまずまず速いのですが、オーバーシードされた洋芝の影響が強く、速い上がりが使えないようなコンディション。インの前目につけた馬の粘りこみを警戒。

ボンドガール、チェルヴィニアが不在で核になる存在がいない今回のメンバー。人気もかなり割れ気味で、コラソンビート、サフィラ、アスコリピチェーノが5倍台で単勝1番人気を争うような売れ方です。これといった逃げ馬もおらず、展開・隊列も予想しづらい。

2勝以上挙げた馬が13頭と、2歳戦にしてはそれなりに経験を積んでいる馬が揃っているので、道中ラップもそれなりに速くなるのではと予想。戦績に血統背景も含め、巡航速度に良さがありそうな馬、阪神の直線坂で浮上しそうな馬を狙ってみたい。

 

注目はステレンボッシュ

スローペースで先行して上がり勝負を制し2勝を挙げていますが、ペースが上がっての消耗戦にも強そうな血統背景。将来的には中距離戦が主戦場になり、マイル戦の高速上がり勝負だと割引が必要かなと見ていますが、2歳冬の現在、洋芝要素の強い芝コンディションでのマイル戦ならばちょうどよい舞台設定なのでは。

6番枠と好枠を引き、鞍上はテン乗りですがルメール騎手ですから、スタートからそうそう悪いポジションにはつけないでしょう。

稽古の動きには正直あまりピンと来ていませんが、国枝厩舎お得意の栗東留学からの好走に期待。

 

◎ ステレンボッシュ

〇 カルチャーデイ

▲ ドナベティ

△ ニュージェネラル

 

ニュージェネラルは不良馬場の新馬戦、なかなか厳しいペースを先行して押し切り勝ち。馬力には見るべきものがありましたし、トップスピード持久力もかなりありそう。先々はダートが主戦場になるかもしれませんが、面白い存在です。

馬券は4頭の馬連・ワイドボックスを考えています。

さてどうなりますか。

 

チャンピオンズカップ 予想

先週のジャパンカップはイクイノックスの優勝。

少量の降雨もあって思ったほど時計の出る馬場ではなくなっていたように感じた府中の馬場。ですが、「イクイノックスがシンプルに前の2頭を目標にして追い出しのタイミングを図るレース」という見立てはおおよそ当たっていました。

”おおよそ”というのは、2番手タイトルホルダーが思ったほどペースを上げられていなかった件の差分。年齢からくる衰えとは考えたくないですがどうもリズムが悪いようで、次走以降は狙いづらい馬になってしまいました。

それはともかく、パンサラッサが1000m57秒6で飛ばしに飛ばした後方を3番手でじっくり脚を溜めたイクイノックスが、4角馬ナリで前に詰め、残り200mで先頭に立つと楽に突き抜けて完勝。騎手に派手なアクションもなく、リバティアイランド以下を子供扱いにしてしまった勝ちっぷりで、流石世界1位の走りだなと。

勝ち時計2分21秒8。2分20秒台にこそなりませんでしたが、目いっぱいに追われる場面もなしにこの時計がでるのですから凄い馬です。

イクイノックスはこれで引退。獲れるタイトルを獲ってキャリアを全うした印象です。

日本競馬の次代の看板は0秒7差2着のリバティアイランドか、それとも他の新星か。

ちなみに馬券はハズレ。

 

 

さて今週はチャンピオンズカップ

中京のダートは乾いたパサパサの状態。土曜日のレースでは力が要るような様子が窺え、上がりの時計もかかっていました。日曜日は雲が出る時間帯もありそうですが、降雨までは至らなそう。馬力と持久力が問われるレースになりそうです。

ウシュバテソーロ、キングズソード、デルマソトガケ、それに大井のミックファイアが出てくればそれは豪華なダート王者決定戦になったところですが、それにしてもなかなか粒が揃ったメンバーになりました。最内枠のメイクアリープが逃げると見ていますが、先行力がある馬も多いので、場合によっては出入りの激しい展開になるかも。

 

注目はハギノアレグリアス。

ずっと期待して注目してきた馬がようやく中央G1へ出てきました。屈腱炎での長期休養もあり出世が遅れましたが、6月の帝王賞に続いて2度目のG1挑戦。

その帝王賞では大接戦の前の3頭から0秒8差の4着。早仕掛けが嵌まらなかった形ですが、相手の強さも目立ちました。今回はその1~3着馬も揃っていますし、フェブラリーステークス勝ち馬レモンポップはじめ強敵揃い。とても楽観視できるような相手ではありませんね。

それでも今回は本命。3年前の白川郷ステークスの勝ちっぷりからG1戴冠を予感した馬がようやくチャンスを迎えたのですから、ここで狙わずして・・・といった意地。馬力・持久力は天性のものがありますし、負荷の強い稽古もこなせるようになってきた体質面も期待できる。ローテーションも無理がなく、アイコンテーラー相手に3.5キロの斤量差を与えてねじ伏せることができた今ならば。。。

展開の利は欲しいところですが、得意の左回り中距離戦で戴冠を期待。

 

◎ ハギノアレグリア

 

馬券はハギノアレグリアスの単複を考えています。

さてどうなりますか。

 

ジャパンカップ 予想

先週のマイルチャンピオンシップナミュールが優勝。

ゲート内でシュネルマイスターがエキサイトし立ち上がる暴れっぷり。なんとかゲートは決めたものの直後に隣のソーヴァリアントと接触し失速して後方へ。個人的にはあまり注目していなかった馬ですが、1番人気馬が序盤で終戦となるアクシデントで波乱の立ち上がりとなりました。

抜群のスタートを決めたセルバーグに、出ムチをくれてバスラットレオンが絡んでハイペースに。良馬場発表とはいえ時計がややかかり気味の芝コンディションにも関わらず、600m通過34秒3は飛ばしすぎ。坂の上りで勢いがやや落ちて前半800m通過46秒5になりましたが、予想外に先行勢にはキツい展開。

さらにさらに、バテ気味の先行勢は馬場の良い直線外目を突き、後方の差し馬も外狙い。ラスト400mはアウトコースで馬群が混濁するカオスな状態に。

ここで馬群をぶち抜いて飛んできたのが小柄な牝馬だったというのが面白いところ。

ジャスティンカフェ・ソウルラッシュらが馬群をなんとか捌いて粘りこもうとするところ、更に外から勢いよく追い込んできたのがナミュール。ゴール前別次元の脚色で他馬をまとめて差し切り、先頭ゴール。勝ち時計は1分32秒5。

ナミュールは午前中のレースで落馬負傷のムーア騎手に替わって藤岡康太騎手がヤネなっていました。イチかバチかの末脚勝負が嵌ったといえば嵌まったのですが、最後の直線狭いところをホントよく突き抜けてこれたなと思いました。急遽のコンビ結成で肚の据わった好騎乗でしたね。G1にあと一歩届かなかった馬にやっと春がきました。

狙っていたダノンザキッドは0秒3差5着。前崩れの流れで後方待機と絶好の展開ではあったのですがちょっと弾けきらなかった。次は香港マイルでしょうか。短距離界の名伯楽・安田隆行師の定年前にもう一つタイトルを加えてほしい。

馬券はハズレ。

 

 

さて今週はジャパンカップ

特別競走登録の前の段階では少頭数のレースになるのではと言われていましたが、フタを開けてみればフルゲート18頭。ただ、上位の馬と下位とではレヴェル差が激しそう。

府中の芝コースは先週に引き続きCコース使用。開催最終週ですがコンディションは良好で高速決着が望める馬場になっています。ペース次第では2分20秒台の決着もあるかも。

パンサラッサの逃げ、タイトルホルダーの番手という前の隊列はほぼ決まりでしょうか。距離実績のないパンサラッサですが、ここまでのレース振りからはタメ逃げするとは予想しづらく、平均以上のラップを刻みそう。問題はこれにタイトルホルダーがどう絡んでゆくか。無理に競りかけていって共倒れというパターンは怖いですが、近走この馬らしい結果が出ていないだけに得意の型にこだわって積極的に飛ばす選択も大いにありそうです。

いづれにせよ、レースレヴェルを上げるようなペースになりそうで、スピード持続力に乏しい馬たちの出番はかなり限られそう。

 

注目はイクイノックス。

天皇賞・秋の再戦のような展開を想定すれば、この馬の巡航速度と持続力がこのメンバーでも一枚上手か。

ただし、レコード勝ちから中3週というローテーションと、400mの距離延長、前をゆく2頭がおそらく天皇賞より強力だということは考えに入れておかなくてはならないか。

一方で開幕最終週でも良好なコースコンデションの中での2番枠発走は好条件で、非常に競馬はしやすそう。マークされる立場ではありますが、シンプルに前の2頭を目標にして追い出しのタイミングを図るレースで良さそうです。

稽古も動いていますし、まずは走りに注目。

 

他で注目はリバティアイランド。

秋華賞よりも攻めた稽古を積んできており、状態は前走以上と見ています。

初めての古馬との対戦となりますが、状態の良さと、54キロの恵量を活かした終いの一押しで充分勝負になるでしょう。

前走とだいぶ違った条件でのレースになりますが、巡航速度とトップスピードの持続力はここでも通用するはず。道中巧く息を入れてくれれば。

 

◎ イクイノックス

〇 リバティアイランド

▲ ディープボンド

△ パンサラッサ

△ タイトルホルダー

 

ペースが速くなって消耗戦になればディープボンドの出番もきっとあるはず。ダービー以来の府中参戦ですが、コントレイルの介護という役目がない今回は伸び伸びと力を発揮してもらいたい。

馬券は5頭の三連複ボックスを考えています。

さてどうなりますか。

マイルチャンピオンシップ 予想

先週のエリザベス女王杯はブレイディヴェーグの優勝。

良馬場に回復しての発走となりましたが、全体時計も上がり時計もそう速くはならない馬場コンディションで、ポジション取りがモノをいうレースとなりました。

アートハウスの逃げはゆったりとしたペースで入り、1000m通過が61秒1のスローペース。ところがその後すぐ、3コーナー手前の上り坂あたりからペースアップ。一気に登り一気に下るといった感じで流れた上、各馬足下の悪い内ラチ沿いを避けて回ったため差し馬にはキツい展開に。

勝ったブレイディヴェーグはスタートがそれほど良くありませんでしたが序盤に動かしていって、道中は5番手から。ペース読みに長けた川田騎手のハーパーのすぐ後ろで構え、折り合いピッタリでした。特に強烈な印象を残すような勝利とはなりませんでしたが、ゲートで失敗したジェラルディーナが外を回るロスの大きな競馬をしていたのとは対照的に、序盤に作った貯金を活かして勝てるポジションから勝ち切ってみせた、といったレースでしたね。

まだ3歳なのに2度の骨折を経てのキャリア5戦目。目いっぱいの稽古は躊躇われるような履歴でいかにも調整が難しそうなタイプ。個人的には馬券の相性がすこぶる悪そうな馬に見えて悩ましい。。。

狙っていたジェラルディーナはゲートが大失敗。後方からの競馬になってしまい、更に展開も向かず3~4コーナーでポジションを上げられず、終いよく脚を伸ばすも0秒3差5着まで。馬は良く駆けているだけにあのゲートがもう少しまともだったら。。。

馬券はハズレ。

 

 

さて今週はマイルチャンピオンシップ

淀の芝コースは今週からCコースを使用。傷んだインコースがカバーされて再度内有利になるのかなと思いきや、土曜日の競馬は意外と内ピッタリの馬は不振でした。雨の影響もあって馬場発表は一日稍重。時計はまずまず。今の京都は良馬場でも上がりの時計は少しかかり気味なので、日曜日晴れて馬場が回復しても超の付く時計勝負にはならなさそうです。

春のマイル女王ソングラインはアメリカ遠征で不在。芝スプリント路線からの転戦馬もなく、メンバー構成としては去年の上位入線馬が中心で、そこに富士ステークス組と3歳勢がどこまで食い込めるかといった構図でしょうか。バスラットレオンかセルバーグの逃げではそこまで急流にはならず、G1としてはやや遅いぐらいのペースになるのでは。

 

注目はダノンザキッド。

昨年のこのレース2着の後は中距離路線へ戦場を移し、勝ち星こそ挙げられませんでしたがそこそこ結果は出してきました。前走宝塚記念は1秒4差13着。序盤に馬群の中で窮屈になり馬がエキサイトしてしまいました。こうなると距離実績のないこの馬には難しいレースで、大敗も仕方ない。

今回は実績のあるマイル戦に戻り、さらに相性の良い関西圏での競馬。京都は未経験ですが、淀の外回りマイルなら馬群がゴチャつく可能性も低いので自分のペースで走れそうです。上がりが早くならなさそうなのも、前進気勢旺盛なこの馬には有利な条件か。

夏場しっかり休んでじっくり調整。調教パターンを変えて今回はウッドの終い重点追い切り。この調整が良い結果に出てほしいところ。

宝塚記念の大敗で人気もありません。ソングラインがいない今回は昨年並みのメンバーレヴェルですから今年もやれるはず。

 

◎ ダノンザキッド

ナミュール

▲ ソウルラッシュ

△ イルーシヴパンサー

△ ソーヴァリアント

 

馬券はダノンザキッドの単複とダノンザキッドからのワイド流しを考えています。

さてどうなりますか。

 

 

エリザベス女王杯 予想

先々週の天皇賞・秋はイクイノックスが優勝。

ハロン毎のレースラップが12.4-11.0-11.5-11.4-11.4-11.4-11.4-11.6-11.4-11.7、勝ち時計が1分55秒2の恐ろしいレコードタイムでした。

スタート、外枠から押して出たジャックドールと内から突っ張っていったガイアフォースが競り合いながら2コーナーへ。もうすでにオーバーペースといった感じで、両馬とも去年のパンサラッサのような大逃げを想定していたのでしょうが、ゲートから100mほどでプランは破綻していましたね。オーバーペースな上に、後続を引き離すこともできず、しかも3番手にイクイノックスが抜群の手応えで楽に追走している。

ここからはもう、騎手の駆け引きなどは関係ないタイムアタックのようなレースとなり、残り400mあたりで先頭に立ったイクイノックスが力強くゴールを駆け抜けました。

軽い馬場だったとはいえ、ハロン11秒4のペースがずっと続く消耗戦。道中3番手から楽々抜け出して快勝したイクイノックスは、さすがに世界ランク1位という巡航速度と持続力でしたね。凄いレースでしたが、それゆえあまり語ることがない。

狙っていたプログノーシスは0秒6差3着。ゲート外隣のジャックドールがスタートで切れ込んでくるのは想定内でしたが、内隣のヒシイグアスも外に膨らんで前が完全にカットされたのが痛かった。ゲートは巧くない馬ですが2コーナーまでの入りがもう少しスムーズなら2着の可能性はあったはず。ただ、今年に入っての成長・充実ぶりはこのレースでも見せてくれたので、次走の香港遠征はタイトル奪取のチャンスでしょう。

馬券はハズレ。

 

 

さて今週はエリザベス女王杯

淀の芝コースは先週からBコースを使用。降雨の影響もあって土曜日は朝から道悪の競馬でした。最終レースが稍重発表、明日は曇予報なので良馬場でのレースになりそうですが、パンパンの良馬場での時計勝負とはならなさそうです。

久々に淀の芝2200m戦に戻っての一番。府中や仁川の芝1800m戦で見せていた脚が再現できるのか、またリバティアイランド以外の3歳牝馬古馬重賞級に通用するのか、ちょっと難しそうなレース。

 

注目はジェラルディーナ。

昨年このレースを勝ってからは牡馬の一線級と戦ってきた馬で、時計勝負にならなければ大崩れはしない力は証明してきました。

今年も去年と同じく、オールカマーからの転戦。去年は1着、今年は6着と着順は悪くなりましたが、スタートで後手を踏んでしまったのがすべて。力落ちという印象は受けなかった。

今回は時計がかかりそうな馬場、展開。鞍上はムーア騎手を配して巻き返しの気配は上々。

稽古はまあまあといった印象。追われてからの反応が今ひとつ、なんてコメントもありましたが力みの抜けたフォームからスピードは出せていますし充分走れる態勢にはあるでしょう。

 

◎ ジェラルディーナ

〇 ビッグリボン

▲ ローゼライト

 

人気薄で面白そうなのは、時計が速くなった時のビッグリボンと、逆に道悪になった時のローゼライト。馬券はジェラルディーナの単勝が本線で、他にビッグリボンの単勝とローゼライトの単複を少額抑えようと考えています。

さてどうなりますか。

 

天皇賞・秋 予想

先週の菊花賞はドゥレッツァが優勝。

ゲートが開いてポンと飛び出したのがパクスオトマニカ。続いてリビアングラスも行き脚がついて、まあ予想通り3枠の2頭が引っ張る流れとなるのかなと見ていると、外から押してポジションを獲りに来たのがドゥレッツァ。そのまま先頭を奪うと、内に寄せながらコーナーを曲がって1周目スタンド前へ。意外な展開となりました。最初の1000m通過は60秒4。

1コーナーに入るあたりからドゥレッツァはガクッとペースを落とし、馬群は凝縮。外目をパクスオトマニカが、その内のリビアングラスと共にドゥレッツァを交わしてハナへ。、向こう正面では後続の馬もゴチャゴチャしながら進出して先団馬群が膨らみました。ドゥレッツァは計画通りのペース配分といった感じで2列目のインに控える格好。2000mまでの中盤1000mラップは64秒1。

2周目坂の下りからペースアップ。固まった馬群のままペースが上がったので、前が詰まりそうになる馬、大きく外を回る馬も。4コーナーでパクスオトマニカが一杯になり、リビアングラスが先頭で直線へ。2番手からドゥレッツァがリビアングラスに並びかけ、残り300mあたりで先頭を奪うと一気に後続を突き放す。内ラチ沿いに寄せながら徐々にリードを広げ、そのまま先頭ゴール。上がり1000mは58秒6で勝ち時計は3分3秒1。

まずはルメール騎手のレースプランが素晴らしかった。大外枠から出していって序盤にポジションを獲りに行き、中盤はペースを落として内ラチ沿いでジッとやりすごし、坂上スパートから4ハロンの上がり勝負で後方のキレ味自慢たちを完封する。見事に嵌まりました。それを完璧に遂行した馬も素晴らしかった。先頭集団の並びが次々入れ替わる中で周囲に惑わされることなく鞍上と折り合い、終いは決勝線までしっかりと走り切りました。0秒6差2着のタスティエーラも何かミスがあったようには見えませんでしたが、道中先頭の馬が上がりであれだけの脚を使ってしまっては勝機がありませんでしたね。

注目していたナイトインロンドンは1秒1差8着。ゲートのタイミングが合わず序盤のポジションが悪くなったのが痛かったですね。馬混みの中で馬がやる気を出しすぎて折り合いを欠いたようになったのももったいなかった。最後はまずまず伸びてきていたのですが、勝ち負けまでは遠かったですね。

馬券はハズレ。

 

 

さて今週は秋の天皇賞

11年ぶりの天覧競馬は昨年のダービーの再戦ムードでしょうか。当時2着だったイクイノックスは昨年のこのレースからG1を4連勝。今年はここまで世界ランキング1位に挙げられています。一方昨年のダービー馬ドウデュースは昨秋のフランス遠征では振るわず。明け4歳の今年は京都記念で復活の狼煙を上げましたが、ドバイ遠征ではレース前日に跛行で取消。ダービーの後では明暗の別れる2頭の再対決となります。

他では大阪杯のジャックドール、春の天皇賞ジャスティンパレスと今年のG1勝ち馬が2頭。11頭という控えめの頭数ですが、なかなか揃ったメンバーとなりました。

府中の芝コースは今週からBコース。コース替わりで特に時計が速くなった印象はありませんが、先週までと同じく速い時計の出る馬場コンディションです。夕方雨が一瞬パラつきましたが、馬場には全く影響しないでしょう。良馬場でのレースとなりそう。

 

注目はプログノーシス。G1挑戦は今春のクイーンエリザベス2世カップ以来2度目、JRAのG1は初出走なので、ここのメンバーとの対戦経験は非常に少ない新顔です。

ゲートがあまりうまくなく、道中後方から上がり最速の脚を繰り出してどこまで、、、というタイプの馬でしたが、5歳を迎えて体が出来上がってきたのか、このメンバーに入っても遜色ない力をつけてきました。巡航速度が上がってきたことと、トップの1段下のギアのスピードが上がってコーナーで加速しながらポジションを上げられるようになってきたことが大きく、勝負どころでの反応も悪くないですから、今ならばどんなペースになっても勝ち負けまで持ってこれそうになっていると思います。

ジャックドールが乗り替わりで藤岡佑介騎手に戻りましたから、おそらく溜め逃げ、もしくは番手以降に控えて、レース前半はスローペースになるでしょう。残り1000mぐらいから徐々にかそおくして800mからのロングスパート勝負想定。プログノーシス視点で考えると、多頭数で後方からでは不利な流れですが、今回は11頭立て。馬群の捌きも上手になった今ならば。

稽古も良かったと思います。前走札幌記念は完勝こそしましたがメイチの状態ではなかったように見えました。今回は前走よりはるかに上の状態でしょう。

初の東京コースですが、この馬の終いの豪脚は府中の2000mこそベストな条件に思えます。非常に楽しみ。

 

◎ プログノーシス

〇 イクイノックス

 

相手はイクイノックス。馬券は2頭の馬連を本線に、他にプログノーシス単勝を考えています。

さてどうなりますか。